corriere dello sport

セリエAファンなら必ず知っているであろう、「コリエレ・デッロ・スポルト」紙、本社をローマに置くこの新聞の架空のコラム等を書いて載せていくページです。
書く内容は観戦した試合で印象的だった選手、もしくは監督など、幅広く書いていこうかと思います。

10/1シーズン10節目

1,ラツィオ、大規模トレードを発表

本日、ラツィオがローマとファルカオ&テベス⇔マンジュキッチ&レバンドフスキのトレードで合意したことを発表した。発表後、ラツィオ監督にインタビューしたところ「ファルカオはその得点力で私を満足させてくれた。本音を言えば放出したくなかったが、ローマからの提案に沿うことがチームのためになると判断したからだ。テベスは残念ながら得点こそ少なかったが献身的なプレーでチームに貢献してくれた。新天地での活躍を期待しているよ。」
ローマ監督は「このトレードは私から持ちかけたものだ。うちのチームの得点力に満足していないわけではないが、最近の不調を考えればもっと補強をしなければならないと思ったのだ。彼らは私の哲学に全く合わなかったわけではないが、今回獲得した選手たちはより私の哲学を満たしてくれると期待しているよ。」
なお、移籍書類の受理はシーズン11節目終了をもって終了するため、これから更に大きな動きがあるかもしれない。

2,ミラン、審判の判定に失望

本日スタディオ・オリンピコで行われたラツィオ対ミランの試合を終えて、1-5とショッキングな敗戦を受けミラン監督は審判の判定に失望の色を隠さなかった。
「ラツィオは審判を買収したのではないだろうか。先日ラツィオとの試合でも同じように不利な判定に泣いた。前半のあのような時間帯にひどい判定をもらったがためにチームの歯車が狂ってしまった。特にGKチェフの精神面が心配だ。あんなことでファールを取られては自信を失いかねない。」
なお、ミランはチェフの長期離脱の発表および抗議の意を表すために今後ラツィオとの試合では主力を温存し、控え主体のメンバーで戦うことを示唆した。

3,ドルトムント、リーグ初勝利に各方面から祝電が届く

ここまでリーグ無勝だったドルトムント、シーズン10節目ローマ戦で初の勝利を飾った。これを受けて大学教授のコーヤサン氏、俳優AV男優の覇王氏など、多くの著名人から祝福のコメントが届いた。
コーヤサン氏「ドルトムントが勝利して本当に嬉しいよ。逆にいままで勝利できなかったことが疑問なぐらいだ。」
覇王氏「ドルトムントの勝利は私の事のように嬉しいよ。実は、ドルトムントの監督と個人的な付き合いもあって、今まで勝てなかったことに心を痛めていたのだよ。」
初勝利を飾ったドルトムント、これから逆転プレーオフ進出となるか。

4,レアルマドリード、ついに連勝途切れる

本日行われたシーズン10節目マルセイユ戦で、0-1の敗戦を喫しレアルマドリードの連勝がストップした。また、DFの要ビディッチが負傷し、次節の出場が危ぶまれている。試合後、監督は取材陣にこう答えた。
「今日の失点は正直非常に不幸だった。最低でも引き分け、もしくは勝てるはずの試合だったが、それを落としてしまったのは非常に残念だ。また、ビディッチの負傷は心配だ、多分次節は欠場するだろう。次の試合は彼抜きで戦うことになるが、チーム一丸となって勝ちに行こうと思う。」

5,ミラン、代理監督にサヴィチェヴィッチ氏を起用

ミランは次節GKチェフの治療に付き添い、欠場するコーヤサン監督の代理として、クラブのレジェンドであるセルビア人のデヤン・サヴィチェヴィッチ氏を起用することを発表した。同氏はミランの伝統の10番を背負った選手としても知られており、コーチとして監督から厚い信頼を受けていたようだ。なお、コーヤサン監督の復帰は現在未定とされている。

7,ローマ監督、シーズン開幕時の原型がないチームに満足

確固たる自らの哲学のためには主力選手であっても放出することにためらいが無いことで移籍市場を賑わせてきたローマ監督だが、シーズン通して7人をトレードに出したことについて本誌のインタビューに答えた。
「私の哲学を満たしてくれる選手を取る、ただそれだけのために動いたまでだ。今まで居た選手は、残念ながら私の哲学を満たしきれなかったが、新しく加入した選手たちはしっかり私の哲学を満たしてくれると期待している。今までで一番忘れられないトレード?ああミュラーの放出かな。私の哲学に反した選手だったが、ラツィオでは中心選手になりつついるようだね。まあ往々にしてこのような不思議な出来事が起こるものだ。」


9/25シーズン4節目

伝統の一戦・デルビー・デッラ・カピターレ(ローマダービー)


伝統の一戦、ローマダービーは今年も例年に続いて激しい内容になった。
試合前、スタジアムの周辺は物々しい雰囲気に包まれていた。両サポーター同士の小競り合いが起き、警官が出動する事態にまで発展した。スタジアム入場前の手荷物検査も行われ、試合に悪影響が出ないような対策も打たれた。
戦前は、ローマが押し、ラツィオはカウンターで対抗する、そんな声も聞かれた。しかし、蓋を開けてみれば全く違う試合展開になった。ラツィオがボールを支配しシュートを打つ、そんな一方的な試合展開になった。前半時のシュート数は圧倒的にラツィオが勝っており、支配率もラツィオ優勢となった。
しかし試合結果は1-1、前半41分にハムシクのゴールで先制したラツィオは、ディフェンスの乱れを突かれレヴァンドフスキに得点を許した。
ラツィオのしゃもじん監督は「ひどい結果だ、ローマーダービーでこのような引き分けは許されない。チーム全体の出来は決して悪くなかっただけに、今日の結果にはがっかりしている。ただ、初先発のハムシクはチームにフィットしていたことは今日唯一と言ってもいいプラス要素だっただろう。」と憤慨してスタジアムを後にした。
一方、ローマのマッシュ監督は「押し込まれる展開が続いたが、どうにか引き分けに持ち込めてホッとしているよ。ラツィオのミスも目立ったが、何よりノイアーの活躍には目を見張るものがある。ミュラー?ああそんな選手出ていたね。得点できてなかったようだけど。」と相手選手を挑発する余裕すら見せて去っていった。
次のローマダービーはリーグ15節目、どのような結果になるのか目が離せない。

9/24シーズン3節目

今日のコラムはこの方

ミロスラフ・クローゼ(REA)


先日のブラジルワールドカップでロナウドを抜き、W杯通算得点16の伝説を作り上げたドイツの英雄、先日ドイツ代表を引退すると発表したものの、まだ得点への嗅覚は健在だ。今シーズンの開幕前、しゃもじん監督が就任する前のラツィオからレアル・マドリードへ移籍した。
開幕戦では存在感を示す1ゴール、得意なヘッドでのゴールだった。試合後「チームの敗戦は非常にショッキングな出来事だが、開幕戦でゴール出来たことはポジティブに捉えたい」と謙虚な姿勢を見せた。
残念ながら2節目はゴールを奪うことができなかったが、チームの牽引役として、また模範として彼は監督、そして選手から最大限の敬意を払われている。そして今日、シーズン3節目でまた彼が活躍した。
4-2-3-1で不動の1トップで先発した前半18分、左サイドを抜けだしたシャビが中央にクロスを送る、そして彼はディフェンスの隙間を突き、頭で合わせゴールネットを揺らした。
客席はスーパースターのゴールに激しく湧いた。チームメイトからも祝福され、観客の声援に手を上げて答える余裕も見せた。後半の途中で交代したが、その時も客席からの声が鳴り止まなかった。
チームは一度追いつかれるも、シャビの得点で2-1とし勝利。ミックスゾーンでは「伝統の一戦、エル・クラシコで得点を上げることは難しいことだった。素晴らしいクロスを上げたチームメイトに感謝したい。」と言って去っていった。
監督は「彼のヘッドはチームのストロングポイントになっている、これからも得点を量産してくれると期待しているよ。」とエースの活躍を手放しで褒めた。
W杯で伝説を作ったレジェンドは、このリーグでも伝説を作るだろう。

9/23シーズン2節目

本日のコラムで取り上げる選手ははこちらの方

フアン・ロマン・リケルメ(LAZ)


誰もが知っている世界最高のパサー、フアン・ロマン・リケルメ。かつてはバルセロナ、ビジャレアルなどのクラブにも在籍していた彼は、古巣のアルゼンチンプリメーラディビジョンのボカジュニアーズでプレーしているところ、ラツィオのしゃもじん監督の目に止まり、36歳にして初のセリエAチームへの加入となった。
プレシーズンマッチでは二試合ともベンチ、さらに同ポジションのハムシクが加入したことから、ベンチ外に追いやられるのではないかという噂さえ出ていたが、なんとチーム開幕戦ではスタメン起用された。監督は「彼のようなレジェンドがピッチにいるだけでチームは引き締まるからね。素晴らしいことに、このチームには彼のパスを理解できる選手たちが揃っている。彼のパスで局面を打破するような、そんな活躍を期待しているよ。」と語るように、監督の信頼も厚い。
起用ポジションはやはり3-2-3-2のトップ下、彼のテリトリーだ。試合ではボールを受けてはサイドにうまく散らし、ディフェンスを混乱させていく、そして1-1出迎えた54分、ついに彼のゴールが生まれた。ペナルティライン外からソングが浮き球のスルーパスを出し、それをダイレクトで合わせ、ゴールネットを揺らした。キャリアを通して、基本的に激しいプレーを好まない選手だったが、今日は裏に抜ける動きを繰り返すなど、ゴールを狙う動きが目立っていたがゆえの勝ち越し点であった。
本人は「最高だね、自分のゴールでチームを勝ちに導けてとても嬉しいよ。使ってくれた監督にも感謝している。」と非常に嬉しそうにミックスゾーンを後にした。
監督も「さすがレジェンドだ、と言える活躍だった。次節も彼を先発させようと思う。また、ゴールシーン以外でもサイドへのパスが効いていた。今節のMVPは彼じゃないかな?(笑)」と次節の先発起用も示唆した。
彼の新たな挑戦はまだ始まったばかりだ。
最終更新:2014年10月02日 00:56