東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)



主催者

日本中央競馬会

競馬場

東京競馬場

距離

芝1800m

格付け

GIII

賞金

1着賞金3200万円

出走条件

サラ系2歳(国際)(指定)

負担重量

馬齢(55kg、牝馬1kg減)

東京スポーツ杯2歳ステークス(とうきょうスポーツはいにさいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1800mで施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。


概要

1966年にオープン特別「東京3歳ステークス(とうきょうさんさいステークス)」の名称で創設された、3歳(現:2歳)馬による競走[2][3]。1968年より名称が「府中3歳ステークス(ふちゅうさんさいステークス)」に改められ、以来3歳オープンの特別競走として長らく施行してきたが、1996年に3歳重賞競走整備の一環として重賞(GIII[注 1])に格上げ、「朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)」の前哨戦として位置づけられた。あわせて指定交流競走にも指定され、地方競馬所属馬は2頭まで出走可能となった。
1997年より名称を「東京スポーツ杯3歳ステークス(とうきょうスポーツはいさんさいステークス)」に改め、2001年から馬齢表記を国際基準へ変更したのに伴い、現名称となった。創設時の施行距離は芝1400mだったが、1984年より芝1800mに改められ、現在に至る。
格付表記は2007年に日本がパートI国へ昇格した際「JpnIII」へ変更。2010年には外国馬も出走可能な国際競走に指定され、国際格付の「GIII」に改められた。
本競走の上位馬が翌年(3歳時)のクラシックでも活躍することがあるなど、大レースへの登竜門としても注目を集める競走である。

競走条件

出走資格はサラブレッド系2歳のJRA所属馬、朝日杯フューチュリティステークス出走候補の地方馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。
負担重量は馬齢重量で牡馬・セン馬が55kg、牝馬は54kg。

歴史

1966年 - 3歳(現2歳)馬によるオープン特別「東京3歳ステークス」の名称で創設、東京競馬場の芝1400mで施行。
1968年 - 名称を「府中3歳ステークス」に変更。
1970年 - 施行距離を芝1600mに変更。
1977年 - 出馬投票の結果3頭立てとなったため、競走を取りやめ[4]。
1981年 - 施行距離を芝1400mに変更。
1984年 - 施行距離を芝1800mに変更。
1995年 - 特別指定競走に指定。
1996年 - 重賞(GIII)に格上げ。
1997年 - 名称を「東京スポーツ杯3歳ステークス」に名称変更。
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳」から「2歳」に変更。名称を「東京スポーツ杯2歳ステークス」に変更。
2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴い、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
2010年 - 国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで出走可能となる。格付表記をGIIIに戻す。

歴代優勝馬

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年11月17日 東京 1800m ゴッドスピード 牡2 1:49.7 石橋守 瀬戸口勉 近藤俊典
第2回 1997年11月15日 東京 1800m キングヘイロー 牡2 R1:48.0 福永祐一 坂口正大 浅川吉男
第3回 1998年11月21日 東京 1800m アドマイヤコジーン 牡2 1:49.5 南井克巳 橋田満 近藤利一
第4回 1999年11月20日 東京 1800m ジョウテンブレーヴ 牡2 1:48.6 蛯名正義 相沢郁 田邉久男
第5回 2000年11月18日 東京 1800m タガノテイオー 牡2 1:48.5 藤田伸二 松田博資 八木良司
第6回 2001年11月17日 東京 1800m アドマイヤマックス 牡2 1:48.2 福永祐一 橋田満 近藤利一
第7回 2002年11月16日 中山 1800m ブルーイレヴン 牡2 1:50.2 武豊 角居勝彦 金子真人
第8回 2003年11月22日 東京 1800m アドマイヤビッグ 牡2 1:48.9 武豊 橋田満 近藤利一
第9回 2004年11月20日 東京 1800m スムースバリトン 牡2 1:48.2 蛯名正義 国枝栄 金子真人
第10回 2005年11月19日 東京 1800m フサイチリシャール 牡2 R1:46.9 福永祐一 松田国英 関口房朗
第11回 2006年11月18日 東京 1800m フサイチホウオー 牡2 1:48.7 安藤勝己 松田国英 関口房朗
第12回 2007年11月17日 東京 1800m フサイチアソート 牡2 1:47.4 横山典弘 岩戸孝樹 関口房朗
第13回 2008年11月22日 東京 1800m ナカヤマフェスタ 牡2 1:47.7 蛯名正義 二ノ宮敬宇 和泉信子
第14回 2009年11月21日 東京 1800m ローズキングダム 牡2 1:48.2 小牧太 橋口弘次郎 (有)サンデーレーシング
第15回 2010年11月20日 東京 1800m サダムパテック 牡2 1:47.3 C.スミヨン 西園正都 大西定
第16回 2011年11月19日 東京 1800m ディープブリランテ 牡2 1:52.7 岩田康誠 矢作芳人 (有)サンデーレーシング
第17回 2012年11月17日 東京 1800m コディーノ 牡2 R1:46.0 横山典弘 藤沢和雄 (有)サンデーレーシング
第18回 2013年11月16日 東京 1800m イスラボニータ 牡2 R1:45.9 蛯名正義 栗田博憲 (有)社台レースホース
第19回 2014年11月24日 東京 1800m サトノクラウン 牡2 1:47.9 R.ムーア 堀宣行

1995年までの優勝馬

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1966年11月3日 ヤマニンカップ 牡2 1:27.3 藤本勝彦 藤本冨良 土井宏二
1968年11月23日 スズサヤカ 牡2 1:25.5 増沢末夫 森末之助 小紫芳夫
1969年11月23日 スイノオーザ 牡2 1:28.5 大久保哲男 久保田金造 桑島すい
1970年11月23日 ヤシマライデン 牡2 1:38.4 伊藤正徳 尾形藤吉 小林庄平
1971年11月21日 スズボクサー 牡2 1:38.0 小林常泰 森末之助 小紫芳夫
1972年11月26日 ナスノチグサ 牝2 1:37.4 中島啓之 稲葉幸夫 那須野牧場
1973年11月25日 カネミクニ 牡2 1:37.3 加賀武見 阿部正太郎 金指利明
1974年11月23日 シャトードシンボリ 牡2 1:38.7 池上昌弘 保田隆芳 和田共弘
1975年11月22日 スピリットスワプス 牡2 1:41.0 中野栄治 荒木静雄 ローヤル(株)
1976年11月21日 マルゼンスキー 牡2 1:37.9 中野渡清一 本郷重彦 橋本善吉
1977年11月19日 競走取りやめ
1978年11月19日 シーバードパーク 牝2 1:38.1 小迫次男 本郷重彦 (株)ホースマン
1979年11月18日 リキウエーブ 牝2 1:40.3 嶋田功 山岡寿恵次 鬼嶋力也
1980年11月16日 ヘーゼルブロンド 牝2 1:36.7 横山富雄 森安弘昭 カネツ競走馬(株)
1981年10月17日 トウショウペガサス 牡2 1:23.1 中島啓之 奥平真治 トウショウ産業(株)
1982年10月23日 デアリングパワー 牡2 1:24.8 加藤和宏 二本柳俊夫 山形尚枝
1983年10月22日 コンラートシンボリ 牡2 1:26.3 岡部幸雄 田中和夫 和田共弘
1984年11月18日 シリウスシンボリ 牡2 1:50.1 加藤和宏 二本柳俊夫 和田共弘
1985年11月17日 スイートナディア 牝2 1:50.7 柴田政人 野平祐二 和田共弘
1986年11月16日 サクラロータリー 牡2 1:49.7 小島太 境征勝 (株)さくらコマース
1987年11月28日 コクサイトリプル 牡2 1:49.5 柴田政人 稗田敏男 芦部博子
1988年11月26日 サクラホクトオー 牡2 1:48.6 小島太 境勝太郎 さくらコマース
1989年11月25日 アサヒパシィオン 牝2 1:48.6 中舘英二 石毛善衛 寺内倉蔵
1990年11月18日 サクラヤマトオー 牡2 1:51.2 小島太 境勝太郎 さくらコマース
1991年11月17日 マチカネタンホイザ 牡2 1:49.5 岡部幸雄 伊藤雄二 細川益男
1992年11月22日 シュアリーウィン 牡2 1:49.1 小島貞博 戸山為夫 森岡一郎
1993年11月21日 アイネスサウザー 牡2 1:51.2 横山典弘 本郷一彦 小林正明
1994年11月20日 ホッカイルソー 牡2 1:49.6 蛯名正義 田中清隆 北海牧場
1995年11月19日 バブルガムフェロー 牡2 1:50.0 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)社台レースホース


最終更新:2015年02月09日 18:17