カペラステークス(G3)



主催者

日本中央競馬会

競馬場

中山競馬場

創設

2008年12月14日

距離

ダート1200m

格付け

GIII

賞金

1着賞金3500万円、賞金総額6660万円・7290万円

出走条件

サラブレッド系3歳以上(国際)(指定)

負担重量

グレード別定

カペラステークス(Capella Stakes)とは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場のダート1200メートルで行う重賞競走である。


概要

秋季競馬での短距離ダート競走の充実を図る観点から2008年に「新設」された。ただし実際は、従前は1月に施行されていたガーネットステークスの施行時期を12月に前倒して改名したものである。
なお、2015年現在、JRAでは唯一のダートコース・1200mの重賞競走である。

歴史

2008年にカペラステークスを「新設」するにあたっては、1月のガーネットステークスと、12月に行われていた2歳牝馬重賞のフェアリーステークスとのあいだで、開催時期の交換が行われた。
ガーネットステークスは1月の中山競馬場のダート1200メートルの重賞として12回の実績があったが、2008年1月の開催を最後に「廃止」され、2009年1月からはその時期にフェアリーステークスが行われることになった。一方、従前12月に行われていたフェアリーステークスは2007年12月の開催ののち、時期を移して2009年1月に行われたため、2008年は「フェアリーステークス」という名称の競走は行われなかった。カペラステークスは2008年12月に従来フェアリーステークスを行っていた時期に開催された。
ガーネットステークスは「廃止」、カペラステークスは「新設」と発表されており、通例では新設重賞であれば創設から2年は格付けを獲得できないが、カペラステークスはガーネットステークスと連続性があり事実上同一の競走と扱われ、2年目からGIII格付けを得ている。これについて主催者のJRAでは、カペラステークスがガーネットステークスの施行時期を前倒ししたものであると認めている。
ガーネットステークスの名称は、1月の誕生石ガーネットに由来していた。2008年の変更で12月に施行時期が前倒しになり、新しいレース名は冬の夜空に冬のダイヤモンドを形成する星のひとつカペラから命名された。

出走条件

出走資格は、サラ系3歳以上のJRA所属の競走馬と、地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は3歳は55kg、4歳以上は56kg、牝馬は2kg減を基本とし、
施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は3kg増。
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増。
施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増。
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増。
施行日当日から1年前の開催週より過去の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増。
以上のように斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。

賞金

下表は本賞金。
回(施行年) 1着 2着 3着 4着 5着
第1回(2008年) 3,900万円 1,600万円 980万円 590万円 390万円
第2回(2009年)
第3回(2010年) 3,800万円 1,500万円 950万円 570万円 380万円
第4回(2011年)
第5回(2012年) 3,500万円 1,400万円 880万円 530万円 350万円
出走奨励金 - 6着馬から8着馬には、1着本賞金の18%相当額が「出走奨励金」の名目で分配される。国際的にはこれも「賞金」として扱われる。
付加賞 - 出走予定馬が事前に納めた特別登録料の合計額が所定の割合で上位馬に分配される。これは登録馬の頭数によって異なるため、定額で表される「賞金」には含めない。たとえば2014年の場合、本賞金は3500万円とされているが、優勝馬の馬主に与えられた賞金は3565万1000円である。

歴史

2008年 - ガーネットステークス廃止に伴い、中山競馬場のダート1200mの3歳以上の国際競走・指定交流競走の別定の重賞(JpnIII)競走「カペラステークス」として新設(地方所属馬、外国調教馬の出走枠は共に4頭まで) 。ただし実際はガーネットステークスを引継いだ競走である。
ビクトリーテツニーが日本レコード1:08.7で優勝。
2009年 - 外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。GIIIに認定。

歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 2008年12月14日 ビクトリーテツニー 牡4 R1:08.7 横山典弘 森秀行 榮義則
第2回 2009年12月13日 ミリオンディスク 牡5 1:09.6 村田一誠 荒川義之 (有)社台レースホース
第3回 2010年12月12日 セイクリムズン 牡4 1:09.7 幸英明 服部利之 金田成基
第4回 2011年12月11日 ケイアイガーベラ 牝5 1:09.1 秋山真一郎 平田修 啓愛義肢材料販売所
第5回 2012年12月9日 シルクフォーチュン 牡6 1:10.8 横山典弘 藤沢則雄 (有) シルク
第6回 2013年12月8日 ノーザンリバー 牡5 1:10.7 柴田善臣 浅見秀一 林正道
第7回 2014年12月14日 ダノンレジェンド 牡4 1:09.5 丸田恭介 村山明 (株)ダノックス

その他

2008年よりジャパンカップダート(現:チャンピオンズカップ)が阪神競馬場へ移設し、施行期日も12月第1週に変更になったことに伴い、阪神ジュベナイルフィリーズと朝日杯フューチュリティステークスの施行期日がそれぞれ1週ずつ繰り下がった。そのため、カペラステークスと同じ週に施行されるGI競走は阪神ジュベナイルフィリーズとなった。


最終更新:2015年02月09日 18:19