共同通信杯(G3)


主催者

日本中央競馬会

競馬場

東京競馬場

創設

1967年2月5日

距離

芝1800m

格付け

GIII

賞金

1着賞金3700万円

出走条件

サラブレッド系3歳(国際)(特指)

負担重量

別定(本文に記載)

共同通信杯(きょうどうつうしんはい)とは日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝1800メートルで施行する中央競馬の重賞(GIII)競走である。競走名は優勝杯を提供する共同通信社から冠名が取られている。

概要

1967年に4歳(現3歳)馬による重賞競走・東京4歳ステークス(とうきょうよんさいステークス)の名称で創設。第1回は東京競馬場の芝1400mで施行され、翌1968年には芝1600mに変更されたが、この年は東京競馬場の改修工事と積雪の影響で中山競馬場のダート1700mで施行。1969年にはトキノミノル記念の副称が付けられたが、副称はラジオNIKKEIによる場内実況放送を除き、テレビ・ラジオ中継ではアナウンスしていない。出馬表も日本中央競馬会発行のレーシングプログラムには「トキノミノル記念」の副題が表記されるが、一部のスポーツ紙などでは記載されない場合もある。
1970年には再び積雪の影響でダート1600mで施行、翌1971年には現在の芝1800mに変更、1972年にはストライキ及び流行性の馬インフルエンザの影響で5月に開催順延し福島競馬場の芝1800mで施行された。
1983年からは共同通信社から優勝杯の提供を受けた事を機に共同通信杯4歳ステークスに変更、1984年のグレード制施行によりGIIIに格付けされた。
1993年には混合競走に指定、1996年には特別指定交流競走に指定、1998年は三度積雪の影響でグレード格付け無しのダート1600mで施行、2001年には競走馬の年齢表示を国際基準に変更したことにより現在の名称に変更した。
皐月賞・東京優駿(日本ダービー)といった3歳春のクラシック戦線の前哨戦のひとつとして位置づけられている。とくに日本ダービーと同じ東京コースで行われる事から、この時点まで東京コースの出走経験が無い競走馬に対し、日本ダービーの前に一度東京コースを経験させておく目的で、いくつかある前哨戦の中からこの競走への出走を選択する陣営がある。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は馬齢重量である56kg、牝馬は54kgを基本とし、更に日本馬については収得賞金額が1,800万円以上の競走馬は1kg、外国調教馬については重賞競走優勝馬の競走馬は1kgの負担が課せられるよう定められている。

歴史

1967年 - 東京競馬場の芝1400mの4歳(現3歳)以上の別定の重賞競走東京4歳ステークスとして創設。
1968年 - 東京競馬場の改修工事及び積雪の影響で中山競馬場のダート1700mで施行。
1969年
施行距離を芝1600mに変更。
トキノミノル記念の副称が付く。
3着入線のタマモヒビキが失格。
1970年 - 積雪の影響でダート1600mで施行。
1971年 - 施行距離を現在の芝1800mに変更。
1972年 - ストライキ及び流行性の馬インフルエンザの影響で5月に福島競馬場の芝1800mで順延開催。
1978年 - 小島太が騎手として史上初の連覇。
1979年 - 中山競馬場の芝1800mで施行。
1983年 - 競走名を共同通信杯4歳ステークスに変更。
1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
1993年 - 混合競走に指定。
1995年 - 南井克巳が騎手として2人目の連覇。
1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。
1998年 - 積雪の影響でグレード格付け無しのダート1600mで施行。
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳」から「3歳」に変更。競走名を現行の共同通信杯に変更。
2003年 - 東京競馬場の改修工事により中山競馬場の芝1800mで施行。
2006年 - 3歳クラシック以前の実績馬の選択肢を増やす目的で、負担重量の上限が57キロ(牝馬は55キロ)になるよう現行の規定に変更。
2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
2008年 - 2月10日に施行予定であったが、降雪の影響で東京競馬が中止。代替開催日の翌11日に施行。
2009年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。外国調教馬の負担重量を現行の規定に設定。
2014年 - 本来開催予定の2月16日が積雪の影響で24日(月曜日)に施行。

過去20年歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
第29回 1995年2月13日 ナリタキングオー 牡3 1:48.8 南井克巳 中尾謙太郎 山路秀則
第30回 1996年2月11日 サクラスピードオー 牡3 1:48.2 小島太 境勝太郎 (株)さくらコマース
第31回 1997年2月9日 メジロブライト 牡3 1:47.5 松永幹夫 浅見国一 (有)メジロ牧場
第32回 1998年2月15日 エルコンドルパサー 牡3 1:36.9 的場均 二ノ宮敬宇 渡邊隆
第33回 1999年2月14日 ヤマニンアクロ 牡3 1:50.2 勝浦正樹 萩原清 土井肇
第34回 2000年2月6日 イーグルカフェ 牡3 1:49.7 岡部幸雄 小島太 西川清
第35回 2001年2月4日 ジャングルポケット 牡3 1:47.9 角田晃一 渡辺栄 齊藤四方司
第36回 2002年2月3日 チアズシュタルク 牡3 1:50.4 藤田伸二 山内研二 北村キヨ子
第37回 2003年2月9日 ラントゥザフリーズ 牡3 1:48.3 内田博幸 山内研二 深見富朗
第38回 2004年2月8日 マイネルデュプレ 牡3 1:47.4 北村宏司 畠山吉宏 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第39回 2005年2月6日 ストーミーカフェ 牡3 1:47.8 四位洋文 小島太 西川恭子
第40回 2006年2月5日 アドマイヤムーン 牡3 1:48.4 武豊 松田博資 近藤利一
第41回 2007年2月4日 フサイチホウオー 牡3 1:47.7 安藤勝己 松田国英 関口房朗
第42回 2008年2月11日 ショウナンアルバ 牡3 1:47.6 蛯名正義 二ノ宮敬宇 国本哲秀
第43回 2009年2月8日 ブレイクランアウト 牡3 1:47.3 武豊 戸田博文 (有)キャロットファーム
第44回 2010年2月7日 ハンソデバンド 牡3 1:48.2 蛯名正義 尾形充弘 渡邊隆
第45回 2011年2月13日 ナカヤマナイト 牡3 1:48.5 柴田善臣 二ノ宮敬宇 和泉信一
第46回 2012年2月12日 ゴールドシップ 牡3 1:48.3 内田博幸 須貝尚介 小林英一
第47回 2013年2月10日 メイケイペガスター 牡3 1:46.0 横山典弘 木原一良 名古屋競馬(株)
第48回 2014年2月24日 イスラボニータ 牡3 1:48.1 蛯名正義 栗田博憲 (有)社台レースホース

最終更新:2015年02月09日 17:45