ダイヤモンドステークス(G3)


主催者

日本中央競馬会

競馬場

東京競馬場

創設

1951年4月8日

距離

芝3400m

格付け

GIII

賞金

1着賞金4000万円

出走条件

サラブレッド系4歳以上(国際)

負担重量

ハンデキャップ

ダイヤモンドステークスは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場の芝3400mで施行する中央競馬の重賞(GIII)競走である。競走名は創設時の施行時期だった4月の誕生石ダイヤモンドから由来。

概要

1951年に5歳(現4歳)以上の別定の重賞競走、ダイヤモンドステークスとして創設、第1回は現在とは違い中山競馬場の芝2600mで施行された。しかし翌年には、負担重量がハンデキャップに変更された。
1956年は中山競馬場の改修工事により東京競馬場の芝2500mで施行、1965年に施行距離が芝3200mに変更された。1981年には施行場を東京競馬場に移したが、1984年には開催時期を1月に移したことにより再び施行場を中山競馬場に戻し、1987年に再度施行場を東京競馬場に戻している。
1992年には混合競走に指定、1996年には地方所属の騎手が騎乗可能となり、2004年に東京競馬場のコース改修に伴い現在の芝3400mに距離変更を行い、2006年からは混合競走から国際競走に変更された。
冬の古馬長距離競走として阪神大賞典の前哨戦や天皇賞(春)に結びつく競走として位置付けられているが、ハンデキャップ競走である事から有力馬は阪神大賞典や大阪杯などに向かう傾向がある。
東京競馬場の平地競走として最長(実況アナからはサラブレッドの東京マラソンと言われている)であり、欅の向こうを2度回る、平地では年に1度のレースである。中央競馬の平地競走としても中山競馬場のステイヤーズステークスに次ぐ2番目に長い距離の重賞競走である。
また騎手の岡部幸雄は、1987年の第37回から1990年の第40回まで4連覇を成し遂げ、「長距離の岡部」と評された事でも知られる競走でもある。
出走資格はサラ系4歳(旧5歳)以上で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は、ハンデキャップである。

歴史

1951年 - 中山競馬場の芝2600mの5歳(現4歳)以上の別定の重賞競走、ダイヤモンドステークスとして創設。
1952年 - 負担重量をハンデキャップに変更。
1956年
中山競馬場の改修工事により東京競馬場の芝2500mで施行。
二本柳俊夫が騎手として史上初の連覇。
1959年 - 皇太子殿下御成婚祝賀競走の副称が当年のみ付く。
1960年 - 前年の9月1日から日本競馬の時計が変更になったのに伴い、時計表示が1/5秒表示から1/10秒表示に変更。
1965年 - 施行距離を芝3200mに変更。
1972年 - 流行性の馬インフルエンザの影響で5月に順延開催。
1975年 - 柴田政人が騎手として2人目の連覇。
1981年 - 施行場を東京競馬場の芝3200mに変更。
1982年 - 柴田政人が騎手として2度目の連覇。
1984年
グレード制施行によりGIIIに格付け。
開催時期を1月中旬に変更のため、施行場を中山競馬場の芝3200mに戻す。
1987年
開催時期を1月末~2月初めの土曜日に変更。
施行場を東京競馬場の芝3200mに再び戻す。
1990年
スルーオダイナが史上初の連覇。
岡部幸雄が騎手として史上初の4連覇。
矢野進が調教師として史上初の連覇。
1992年 - 混合競走に指定。
1996年 - この年から地方所属の騎手が騎乗可能となる。
1997年
開催時期を2月中旬に変更。
ユウセンショウが2頭目の連覇。
松元茂樹が調教師として2人目の連覇。
2000年 - 施行日が日曜日に変更。(きさらぎ賞と同日開催)
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「5歳以上」から「4歳以上」に変更。
2003年 - 東京競馬場の改修工事により中山競馬場の芝3200mで施行。ちなみに中山競馬場で3200mのレースが行われたのはこの時で7年ぶり。
2004年 - 施行距離を現在の芝3400mに変更。
2006年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。
2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
2009年
外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
重賞格付け表記をGIIIに戻す。
東京競馬場の芝3400mのコースで初めてフルゲート(16頭)でレースが行われる。
モンテクリスエスが3:29.4のコースレコードで優勝。
2011年 - 施行日を京都記念と交換し、日曜日施行から土曜日施行に変更。

過去20年歴代優勝馬


回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主

第45回 1995年1月28日 エアダブリン 牡4 3:17.8 岡部幸雄 伊藤雄二 吉原貞敏
第46回 1996年1月27日 ユウセンショウ 牡4 3:18.4 柴田善臣 松元茂樹 (株)アイテツ
第47回 1997年2月15日 ユウセンショウ 牡5 3:18.4 O.ペリエ 松元茂樹 (株)アイテツ
第48回 1998年2月21日 ユーセイトップラン 牡5 3:17.6 河内洋 音無秀孝 (有)アサヒクラブ
第49回 1999年2月20日 タマモイナズマ 牡5 3:19.7 小原義之 小原伊佐美 タマモ(株)
第50回 2000年2月13日 ユーセイトップラン 牡7 3:17.5 後藤浩輝 音無秀孝 (有)アサヒクラブ
第51回 2001年2月11日 イブキヤマノオー 牡6 3:18.0 O.ペリエ 領家政蔵 (有)伊吹
第52回 2002年2月10日 キングザファクト 牡5 3:19.8 後藤浩輝 谷潔 西浦和男
第53回 2003年2月16日 イングランディーレ 牡4 3:23.7 小林淳一 清水美波 吉田千津
第54回 2004年2月15日 ナムラサンクス 牡5 3:31.9 渡辺薫彦 松永善晴 奈村信重
第55回 2005年2月13日 ウイングランツ 牡5 3:33.5 松岡正海 高市圭二 (株)ウイン
第56回 2006年2月12日 マッキーマックス 牡6 3:30.3 藤田伸二 藤原英昭 薪浦亨
第57回 2007年2月11日 トウカイトリック 牡5 3:30.6 C.ルメール 松元省一 内村正則
第58回 2008年2月17日 アドマイヤモナーク 牡7 3:33.6 安藤勝己 松田博資 近藤利一
第59回 2009年2月15日 モンテクリスエス 牡4 3:29.4 北村宏司 松田国英 毛利喜昭
第60回 2010年2月14日 フォゲッタブル 牡4 3:32.6 武豊 池江泰郎 金子真人ホールディングス(株)
第61回 2011年2月19日 コスモメドウ 牡4 3:31.9 A.クラストゥス 畠山重則 (有)ビッグレッドファーム
第62回 2012年2月18日 ケイアイドウソジン 牡6 3:36.8 吉田豊 田村康仁 (株)啓愛義肢材料販売所
第63回 2013年2月16日 アドマイヤラクティ 牡5 3:31.9 内田博幸 梅田智之 近藤利一
第64回 2014年2月22日 フェイムゲーム 牡4 3:30.2 北村宏司 宗像義忠 (有)サンデーレーシング


最終更新:2015年02月16日 16:15