東海ステークス(G2)

開催国

日本

主催者

日本中央競馬会

競馬場

中京競馬場

創設

1984年12月9日

距離

ダート1800m

格付け

GII

賞金

1着賞金5300万円

出走条件

サラ系4歳以上(国際)(指定)

負担重量

別定

東海ステークス(とうかいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GII)である。競馬番組表上の名称は「東海テレビ杯 東海ステークス(とうかいテレビはい とうかいステークス)」と表記している。

概要

1984年に創設された4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走「ウインターステークス(GIII)」が本競走の前身。1997年にGIIへ格上げされ、名称も「東海テレビ杯 東海ウインターステークス(とうかいテレビはい とうかいウインターステークス)」と改称。2000年には当時ダートのオープン特別として春季に行われていた「東海ステークス」と統合され、施行時期を5月に移行のうえ名称も現名称となった[5][6](ただし、2012年は「東海テレビ杯」が外され「東海ステークス」の名称で行われた)。2013年に年間を通じたダート路線におけるローテーションが見直された際、1月開催に変更され現在に至る。
施行距離は創設当初ダート2200mだったが、1990年にはダート2300mに延長。京都競馬場で行われた2010年 - 2012年はダート1900mで行われ、2013年からはダート1800mに変更された。これにより「フェブラリーステークス」へ向けたステップレースとしての性格が強まり[5]、2014年からは本競走の1着馬にフェブラリーステークスの優先出走権が付与されるようになった。
外国産馬は1989年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になったほか、2006年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。

競走条件

※2015年現在
出走資格:サラ系4歳以上
JRA所属馬
地方競馬所属馬(4頭まで)
外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:別定
4歳55kg、5歳以上56kg、牝馬2kg減
2014年1月25日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
2014年1月24日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金

2015年の1着賞金は5300万円で、以下2着2100万円、3着1300万円、4着800万円、5着530万円。

歴史

1984年 - 4歳以上の馬による重賞競走(GIII)として「ウインターステークス」の名称で創設、中京競馬場のダート2200mで施行[5]。
1985年 - 全国指定交流競走に指定。
1987年 - 施行日を愛知杯と交換。
1989年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる[5]。
1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能となる[5]。
1997年 - 地方競馬所属馬の出走枠が5頭に拡大。GIIに昇格。ダート競走格付け委員会によりダートグレード競走に指定、統一GIIに格付けされる。名称を「東海テレビ杯 東海ウインターステークス」に変更。
2000年 - 名称を「東海テレビ杯 東海ステークス」に変更。
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、競走条件を「3歳以上」に変更。
2006年 - 国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。地方競馬所属馬の出走枠を4頭に変更。
2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[5]。
2012年 - 競走条件を「4歳以上」に変更[5]。
2014年 - この年から本競走の1着馬にフェブラリーステークスへの優先出走権を付与。

歴代優勝馬

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1984年12月9日 中京 2200m アンドレアモン 牡5 JRA 2:18.1 吉永正人 松山康久 (株)アモン
第2回 1985年12月8日 中京 2200m チェリーフット 牡3 JRA 2:19.1 中島敏文 藤本晋 岡本照三
第3回 1986年12月7日 中京 2200m ライフタテヤマ 牡4 JRA 2:19.7 猿橋重利 安田伊佐夫 辻幸雄
第4回 1987年12月6日 中京 2200m クラウンエクシード 騸6 JRA 2:19.9 秋山忠一 小林稔 名古屋友豊(株)
第5回 1988年12月4日 中京 2200m ソダカザン 牡4 JRA 2:19.6 横山典弘 石栗龍雄 曽田正雄
第6回 1989年12月3日 中京 2200m マルブツスピーリア 牡3 JRA 2:21.2 加用正 瀬戸口勉 大沢毅
第7回 1990年12月16日 中京 2300m ナリタハヤブサ 牡3 JRA 2:25.3 横山典弘 中尾謙太郎 山路秀則
第8回 1991年12月15日 中京 2300m ナリタハヤブサ 牡4 JRA 2:24.5 熊沢重文 中尾謙太郎 山路秀則
第9回 1992年12月20日 中京 2300m チェリーコウマン 牝3 JRA 2:25.9 菊沢隆仁 工藤嘉見 (有)弘馬
第10回 1993年12月18日 中京 2300m ローリエアンドレ 牡4 JRA 2:27.5 藤田伸二 境直行 山本精一
第11回 1994年12月17日 中京 2300m ライブリマウント 牡3 JRA 2:27.1 石橋守 柴田不二男 加藤哲郎
第12回 1995年12月16日 中京 2300m キョウトシチー 牡4 JRA 2:31.8 松永幹夫 中尾謙太郎 (株)友駿ホースクラブ
第13回 1996年12月14日 中京 2300m トーヨーシアトル 牡3 JRA 2:24.9 松永昌博 松永善晴 (有)トーヨークラブ 
第14回 1997年11月30日 中京 2300m アブクマポーロ 牡5 船橋 2:24.8 石崎隆之 出川克己 鑓水秋則
第15回 1998年12月6日 中京 2300m マチカネワラウカド 牡4 JRA 2:25.6 石橋守 高橋隆 細川益男
第16回 1999年12月5日 小倉 2400m マイターン 牡4 JRA 2:33.6 橋本美純 宮徹 下井道博
第17回 2000年5月21日 中京 2300m ファストフレンド 牝6 JRA 2:24.2 蛯名正義 高市圭二 竹﨑大晃
第18回 2001年5月20日 中京 2300m ハギノハイグレイド 牡5 JRA 2:23.4 池添謙一 松田国英 日隈良江
第19回 2002年5月19日 中京 2300m ハギノハイグレイド 牡6 JRA 2:22.3 福永祐一 松田国英 日隈良江
第20回 2003年5月25日 中京 2300m ゴールドプルーフ 牡8 名古屋 2:26.5 丸野勝虎 今津勝之 近藤正道
第21回 2004年5月23日 中京 2300m アンドゥオール 牡5 JRA 2:23.7 松永幹夫 長浜博之 (有)社台レースホース
第22回 2005年5月22日 中京 2300m サカラート 牡5 JRA 2:22.6 秋山真一郎 石坂正 (有)サンデーレーシング
第23回 2006年5月21日 中京 2300m ハードクリスタル 牡6 JRA 2:23.6 藤岡佑介 作田誠二 芹澤精一
第24回 2007年5月20日 中京 2300m メイショウトウコン 牡5 JRA 2:26.8 武幸四郎 安田伊佐夫 松本好雄
第25回 2008年5月25日 中京 2300m ヤマトマリオン 牝5 JRA 2:24.0 小林徹弥 安達昭夫 坂東まさ子
第26回 2009年5月24日 中京 2300m ワンダースピード 牡7 JRA 2:23.7 小牧太 羽月友彦 山本信行
第27回 2010年5月23日 京都 1900m シルクメビウス 牡4 JRA 1:55.4 田中博康 領家政蔵 (有)シルク
第28回 2011年5月22日 京都 1900m ワンダーアキュート 牡5 JRA 1:53.7 和田竜二 佐藤正雄 山本信行
第29回 2012年5月19日 京都 1900m ソリタリーキング 牡5 JRA 1:56.4 浜中俊 石坂正 (有)サンデーレーシング
第30回 2013年1月20日 中京 1800m グレープブランデー 牡5 JRA 1:51.0 C. ルメール 安田隆行 (有)社台レースホース
第31回 2014年1月26日 中京 1800m ニホンピロアワーズ 牡7 JRA 1:50.4 酒井学 大橋勇樹 小林百太郎
第32回 2015年1月25日 中京 1800m コパノリッキー 牡5 JRA 1:50.9 武豊 村山明 小林祥晃


最終更新:2015年01月30日 04:38