根岸ステークス(G3)

開催国

日本

主催者

日本中央競馬会

競馬場

東京競馬場

創設

1987年11月8日

距離

ダート1400m

格付け

GIII

賞金

1着賞金3700万円

出走条件

サラ系4歳以上(国際)(指定)

負担重量

別定

根岸ステークス(ねぎしステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
競走名の「根岸」は横浜市中区の地名で、江戸時代末期に日本初の近代競馬場である「根岸競馬場(横浜競馬場)」が設置され、「エンペラーズカップ(のちの帝室御賞典、現・天皇賞)」や「横浜農林省賞典四歳呼馬(現・皐月賞)」などの大レースを含め、1942年まで競馬が行われた。跡地は根岸森林公園・根岸競馬記念公苑として整備されている。


概要

2015年現在、JRAが施行するダート重賞では3番目に長い歴史をもつ競走で、1987年に4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として創設された。
創設当初は11月に東京競馬場・ダート1400mで行われていたが、1990年にはダート1200mに短縮。その後2001年にダート重賞路線の整備が行われた際、施行時期を1月下旬 - 2月上旬に変更のうえ距離も再びダート1400mへ変更。これにより「フェブラリーステークス」の前哨戦として位置付けられ、2014年からは本競走の1着馬にフェブラリーステークスの優先出走権が付与されるようになった。
外国産馬は1990年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になったほか、2005年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。

競走条件

※2015年現在
出走資格:サラ系4歳以上
JRA所属馬
地方競馬所属馬(4頭まで)
外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:別定
4歳55kg、5歳以上56kg、牝馬2kg減
2014年2月1日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
2014年1月31日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金

2015年の1着賞金は3700万円で、以下2着1500万円、3着930万円、4着560万円、5着370万円。

歴史

1987年 - 4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走(GIII)として創設、東京競馬場のダート1400mで施行。
1990年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる。
1996年 - 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が5頭まで出走可能となる。
1998年 - ダートグレード格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。
2001年 - 地方競馬所属馬の出走枠を4頭に変更。
2005年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる。
2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
2012年 -「近代競馬150周年記念」の副称を付けて施行。
2014年 - この年から本競走の1着馬にフェブラリーステークスへの優先出走権を付与。

歴代優勝馬

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1987年11月8日 東京 1400m グレースシラオキ 牝3 1:23.4 蛯沢誠治 清水美波 平野井昌弘
第2回 1988年11月6日 東京 1400m ウィニングスマイル 牡5 1:24.4 田村正光 矢野照正 白井フサ
第3回 1989年11月5日 東京 1400m ダイナレター 牡5 1:23.8 杉浦宏昭 二本柳俊夫 (有)社台レースホース
第4回 1990年11月3日 東京 1200m エーコートランス 牡6 1:10.0 大崎昭一 安田伊佐夫 池内賢市
第5回 1991年11月2日 東京 1200m トモエリージェント 牡3 1:11.0 根本康広 橋本輝雄 岡本利彦
第6回 1992年11月7日 東京 1200m ハッピィーギネス 牡6 1:10.0 柴田善臣 西塚安夫 佐野順子
第7回 1993年11月6日 東京 1200m プロストライン 牡4 1:12.3 岡部幸雄 松山康久 (有)社台レースホース
第8回 1994年11月5日 東京 1200m フジノマッケンオー 牡3 1:10.9 岡部幸雄 中村好夫 中村寛俊
第9回 1995年11月4日 東京 1200m ヤングエブロス 牝3 1:10.9 橋本広喜 柳田次男 梶原重雄
第10回 1996年11月2日 東京 1200m ストーンステッパー 牡3 1:10.6 熊沢重文 目野哲也 小川勲
第11回 1997年11月9日 東京 1200m ワシントンカラー 牡3 1:11.2 柴田善臣 松山康久 (株)テンジン
第12回 1998年11月15日 東京 1200m ワシントンカラー 牡4 1:10.5 柴田善臣 松山康久 (株)テンジン
第13回 1999年11月14日 東京 1200m セレクトグリーン 牡4 1:09.2 田中勝春 音無秀孝 (株)グリーンファーム
第14回 2000年11月12日 東京 1200m ブロードアピール 牝6 1:10.1 武幸四郎 松田国英 金子真人
第15回 2001年1月29日 東京 1400m ノボトゥルー 牡5 1:22.1 O.ペリエ 森秀行 (有)池ばた
第16回 2002年1月26日 東京 1400m サウスヴィグラス 牡6 1:22.8 柴田善臣 高橋祥泰 南波壽
第17回 2003年2月1日 中山 1200m サウスヴィグラス 牡7 1:10.4 柴田善臣 高橋祥泰 南波壽
第18回 2004年1月31日 東京 1400m シャドウスケイプ 牡5 1:24.0 江田照男 森秀行 飯塚知一
第19回 2005年1月29日 東京 1400m メイショウボーラー 牡4 1:23.0 福永祐一 白井寿昭 松本好雄
第20回 2006年1月29日 東京 1400m リミットレスビッド 牡4 1:23.7 内田博幸 加用正 (有)社台レースホース
第21回 2007年1月28日 東京 1400m ビッググラス 牡6 1:23.5 村田一誠 中尾秀正 坪野谷和平
第22回 2008年2月4日 東京 1400m ワイルドワンダー 牡6 1:22.7 岩田康誠 久保田貴士 草間庸文
第23回 2009年2月1日 東京 1400m フェラーリピサ 牡5 1:22.1 岩田康誠 白井寿昭 市川義美
第24回 2010年1月31日 東京 1400m グロリアスノア 牡4 1:23.7 小林慎一郎 矢作芳人 高野葉子
第25回 2011年1月30日 東京 1400m セイクリムズン 牡5 1:23.0 幸英明 服部利之 金田成基
第26回 2012年1月29日 東京 1400m シルクフォーチュン 牡6 1:23.5 藤岡康太 藤沢則雄 (有)シルク
第27回 2013年1月27日 東京 1400m メイショウマシュウ 牡5 1:23.7 藤岡佑介 沖芳夫 松本好雄
第28回 2014年2月2日 東京 1400m ゴールスキー 牡7 1:23.4 F.ベリー 池江泰寿 (有)社台レースホース


最終更新:2015年01月30日 04:39