フェブラリーステークス(G1)


主催者

    日本中央競馬会

競馬場

    東京競馬場

創設

          1984年2月18日 

距離

    ダート1600m

格付け

    GI

賞金

    1着賞金9400万円,賞金総額1億7940万円

出走条件

    サラブレッド系4歳以上(国際)(指定)

負担重量

    定量(57kg、牝馬2kg減)

フェブラリーステークス
は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。


概要

JRAが施行するダート重賞競走では、最も古い歴史を持つ競走。
1984年に前身となる「フェブラリーハンデキャップ」が創設、東京競馬場のダート1600mで施行され、当初はGIIIの格付けだった。1994年にGIIへ昇格するとともに負担重量も別定に変更、名称も「フェブラリーステークス」に改称された。
その後、中央競馬と地方競馬の交流競走が拡大されるなか、1997年には中央競馬のダート重賞競走として初めてGIに格付けされ、負担重量も定量に変更、国内の上半期のダート最強馬決定戦に位置付けられた。2007年からは国際競走に指定され、外国馬の出走も可能になった。
本競走で上位を争った馬からは、アラブ首長国連邦のドバイで行われる国際招待競走「ドバイミーティング」へ遠征するものも出るようになった。2011年の優勝馬トランセンドは、ドバイワールドカップで優勝したヴィクトワールピサと接戦の末、2着に入っている。また、1999年にはメイセイオペラ(岩手)が地方競馬所属馬として初めて優勝した。

競走条件

※2014年現在
出走資格:サラ系4歳以上(出走可能頭数:最大16頭)
JRA所属馬
地方競馬所属馬(下記参照)
外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:定量(57kg、牝馬2kg減)
第1回から第10回まではハンデキャップ、GIIに格上げされた第11回から第13回までは別定。
JRA所属馬・地方競馬所属馬ともに、以下の条件で出走馬を決定する。
レーティング順位の上位5頭(2012年より。牡馬・セン馬は110ポンド、牝馬は106ポンド以上であることが条件)
「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI(JpnI)競走の収得賞金」の総計が多い順

優先出走権

2014年より以下の競走における1着馬に、優先出走権が付与される。
優先出走権付与競走
競走名 格付 施行競馬場 施行距離
東海ステークス GII 日本の旗中京競馬場 ダート1800m
根岸ステークス GIII 日本の旗東京競馬場 ダート1400m

賞金

2014年の賞金総額は1億7940万円。1着賞金は9400万円で、以下2着3800万円、3着2400万円、4着1400万円、5着940万円。

歴史

1984年 - 5歳以上の馬によるハンデキャップ重賞競走「フェブラリーハンデキャップ」を新設。東京競馬場のダート1600mで施行、GIIIに格付け。
1989年 - 混合競走に指定。
1994年 - GIIに昇格。名称を「フェブラリーステークス」に変更。
1995年 - 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が出走可能となる。
1997年 - GIに昇格。ダート競走格付け委員会により、GIに格付け(適用は1998年から)。
2001年 - 馬齢表示を国際基準へ変更したことに伴い、出走資格を「4歳以上」に変更。
2007年 - 国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。国際GIに格付け。地方競馬所属馬の出走枠が5頭から4頭に縮小。
2009年 - この年より地方競馬所属馬の出走資格はJRAが別に定める出走馬選定基準により選定された競走馬のみとなる。
2012年 - 出走馬選定方法が変わり、レーティング上位5頭に優先出走を認める。
2014年 - トライアル制を確立し、指定された競走の1着馬に優先出走を認める。

歴代優勝馬

※レースレコード - 1:34.6(第26回優勝馬サクセスブロッケン)
回数   施行日    競馬場  距離  優勝馬  性齢  所属  タイム  優勝騎手  管理調教師  馬主
第1回  1984年2月18日 東京 1600m  ロバリアアモン 牡5  JRA  1:40.1  吉永正人  松山吉三郎  管浦一
第2回  1985年2月16日 東京 1600m アンドレアモン 牡6 JRA 1:36.9 中島啓之 松山康久 (株)アモン
第3回  1986年2月15日 東京 1600m ハツノアモイ 牡5 JRA 1:36.7 大塚栄三郎 仲住芳雄 仲川初太郎
第4回  1987年2月21日 東京 1600m リキサンパワー 牡6 JRA 1:36.5 柴田政人 高松邦男 岩井三郎
第5回   1988年2月20日 東京 1600m ローマンプリンス 牡7 JRA 1:37.7 増沢末夫 佐藤征助 (有)ロング商事
第6回   1989年2月18日 東京 1600m ベルベットグローブ 牡6 JRA 1:37.2 郷原洋行 大久保房松 栗林英雄
第7回   1990年2月17日 東京 1600m カリブソング 牡4 JRA 1:36.7 柴田政人 加藤修甫 (株)荻伏牧場レーシングクラブ
第8回  1991年2月16日 東京 1600m ナリタハヤブサ 牡4 JRA 1:34.9 横山典弘 中尾謙太郎 山路秀則
第9回  1992年2月22日 東京 1600m ラシアンゴールド 牡4 JRA 1:35.4 蛯名正義 大久保洋吉 大原詔宏
第10回  1993年2月20日 東京 1600m メイショウホムラ 牡5 JRA 1:35.7 柴田政人 高橋成忠 松本好雄
第11回  1994年2月19日 東京 1600m チアズアトム 牡5 JRA 1:37.8 本田優 星川薫 北村キヨ子
第12回  1995年2月18日 東京 1600m ライブリマウント 牡4 JRA 1:36.4 石橋守 柴田不二男 加藤哲郎
第13回  1996年2月17日 東京 1600m ホクトベガ 牝6 JRA 1:36.5 横山典弘 中野隆良 金森森商事(株)
第14回  1997年2月16日 東京 1600m シンコウウインディ 牡4 JRA 1:36.0 岡部幸雄 田中清隆 安田修
第15回  1998年2月1日 東京 1600m グルメフロンティア 牡6 JRA 1:37.5 岡部幸雄 田中清隆 石井政義
第16回  1999年1月31日 東京 1600m メイセイオペラ 牡5 岩手 1:36.3 菅原勲 佐々木修一 (有)明正商事
第17回  2000年2月20日 東京 1600m ウイングアロー 牡5 JRA 1:35.6 O.ペリエ 工藤嘉見 池田實
第18回  2001年2月18日 東京 1600m ノボトゥルー 牡5 JRA 1:35.6 O.ペリエ 森秀行 (有)池ばた
第19回  2002年2月17日 東京 1600m アグネスデジタル 牡5 JRA 1:35.1 四位洋文 白井寿昭 渡辺孝男
第20回  2003年2月23日 中山 1800m ゴールドアリュール 牡4 JRA 1:50.9 武豊 池江泰郎 (有)社台レースホース
第21回  2004年2月22日 東京 1600m アドマイヤドン 牡5 JRA 1:36.8 安藤勝己 松田博資 近藤利一
第22回  2005年2月20日 東京 1600m メイショウボーラー 牡4 JRA 1:34.7 福永祐一 白井寿昭 松本好雄
第23回  2006年2月19日 東京 1600m カネヒキリ 牡4 JRA 1:34.9 武豊 角居勝彦 金子真人ホールディングス(株)
第24回  2007年2月18日 東京 1600m サンライズバッカス 牡5 JRA 1:34.8 安藤勝己 音無秀孝 松岡隆雄
第25回  2008年2月24日 東京 1600m ヴァーミリアン 牡6 JRA 1:35.3 武豊 石坂正 (有)サンデーレーシング
第26回  2009年2月22日 東京 1600m サクセスブロッケン 牡4 JRA 1:34.6 内田博幸 藤原英昭 高嶋哲
第27回  2010年2月21日 東京 1600m エスポワールシチー 牡5 JRA 1:34.9 佐藤哲三 安達昭夫 (株)友駿ホースクラブ
第28回  2011年2月20日 東京 1600m トランセンド 牡5 JRA 1:36.4 藤田伸二 安田隆行 前田幸治
第29回  2012年2月19日 東京 1600m テスタマッタ 牡6 JRA 1:35.4 岩田康誠 村山明 吉田和美
第30回  2013年2月17日 東京 1600m グレープブランデー 牡5 JRA 1:35.1 浜中俊 安田隆行 (有)社台レースホース
第31回  2014年2月23日 東京 1600m コパノリッキー 牡4 JRA 1:36.0 田辺裕信 村山明 小林祥晃

最終更新:2015年02月09日 17:46