中日新聞杯(G3)


主催者

日本中央競馬会

競馬場

中京競馬場

創設

1965年2月14日

距離

芝2000m

格付け

GIII

賞金

1着賞金4000万円

出走条件

サラブレッド系4歳以上(国際)(特指)

負担重量

ハンデキャップ競走

中日新聞杯(ちゅうにちしんぶんはい)とは、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場の芝2000mのコースで施行する競馬の重賞競走(GIII)である。

概要

1965年に中部日本(中日)新聞社提供の優勝杯をかけて、第1回「中日杯」として開催。翌1966年の第2回から現在の名称に改められた。
この競走は中京記念と並んで、長年、春季の中京開催の名物重賞として、また父内国産馬限定の重賞として定着していた(1981年から)。2000年からは愛知杯との開催時期入れ替えで年末(12月)開催に移行し、特別指定交流競走に指定された。2004年には、それまで中日新聞杯と同様に父内国産重賞として施行されていた愛知杯とカブトヤマ記念が共に牝馬限定の競走(カブトヤマ記念はレースを廃止した上で福島牝馬ステークスとして再編)に変更されたことから、中央競馬で唯一の父内国産限定重賞となった。
2006年に時期を阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズと同日開催となり、別定戦からハンデキャップ競走に変更となり、距離が2000mに延長され、中京競馬場の芝1800m重賞は姿を消した。2008年から時期を阪神ジュベナイルフィリーズの前日に変更、出走資格が父内国産馬限定から混合競走に変更され、中央競馬の父内国産馬限定重賞も姿を消すことになった。2009年からは国際競走となった。
2012年からは開催時期を再び3月に戻し、これとともに特別指定競走から除外され出走資格が4歳以上に変更された。
12月開催時には、プロ野球・中日ドラゴンズ選手が表彰式におけるプレゼンターを務めていた。
出走資格はサラ系4歳(旧5歳)以上で施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)である。
負担重量はハンデキャップである。

歴史

1965年 - 中京競馬場の砂1800mの5歳(現4歳)以上のハンデキャップの重賞競走、「中日杯」として創設。
1966年 - 競走名を現在の「中日新聞杯」に変更。負担重量を別定に変更。
1967年 - 開催時期を3月に変更。
1969年 - 開催時期を1月に変更。
1970年 - 中京競馬場の芝コース設置により、施行コースを芝1800mに変更。開催時期を11月に変更。それに伴い、出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。
1971年 - 開催時期を2月に変更。それに伴い、出走条件が5歳(現4歳)以上に変更。
1978年 - 開催時期を1月に変更。降雪の影響によりダート1700mで施行。
1981年 - 開催時期を2月に変更。父内国産馬限定競走に指定。
1982年 - 開催時期を3月に変更。
1983年 - 開催時期を1月に変更。
1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。降雪の影響によりダート1700mで施行。
1985年 - 開催時期を2月に変更。
1987年 - 開催時期を3月に変更。
1991年 - 阪神競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝1800mで施行。
1993年 - 中京競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝1800mで施行。
1994年 - 京都競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝1800mで施行。
1997年 - ファンドリショウリが史上初の連覇。宝来城多郎が騎手として史上初の連覇。
2000年 - 開催時期を12月に変更。それに伴い、出走条件が4歳(現3歳)以上に変更。特別指定交流競走に指定され、JRAに認定された地方馬は2頭まで出走可能となる。
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
2004年 - プリサイスマシーンが史上2頭目の連覇。後藤浩輝が騎手として2人目の連覇。萩原清が調教師として史上初の連覇。
2006年 - 開催時期を12月に変更。阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズと同日開催に変更。施行コースを現在の芝2000mに変更。負担重量をハンデキャップに戻す。
2007年 - 国際セリ名簿基準委員会の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
2008年 - 開催時期を阪神ジュベナイルフィリーズ開催の前日に変更。父内国産馬限定競走から混合競走に変更。ミルコ・デムーロが騎手として3人目の連覇。
2009年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬が9頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
2010年 - 中京競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝2000mで施行。
2011年 - 中京競馬場の改修工事による振替開催により、小倉競馬場の芝2000mで施行。
2012年 - 開催時期を3月に変更。出走条件を4歳以上に戻す。特別指定競走から除外される。土曜日開催から2007年以来となる日曜日開催となる。
2013年 - 2年ぶりに土曜日開催となる。サトノアポロが1分59秒6のレコードタイムで優勝。

過去20年歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第31回 1995年3月4日 ゴーゴーゼット 牡4 1:47.2 武豊 新井仁 林儀信
第32回 1996年3月2日 ファンドリショウリ 牡5 1:48.3 宝来城多郎 布施正 水戸富雄
第33回 1997年3月1日 ファンドリショウリ 牡6 1:48.7 宝来城多郎 田中章博 水戸富雄
第34回 1998年2月28日 ツルマルガイセン 牡4 1:48.2 高橋亮 橋口弘次郎 鶴田任男
第35回 1999年3月7日 シンカイウン 牡7 1:49.6 内田浩一 二分久男 林幸雄
第36回 2000年12月9日 トウショウアンドレ 牡4 1:46.4 角田晃一 渡辺栄 トウショウ産業(株)
第37回 2001年12月8日 グランパドドゥ 牝4 1:48.0 中舘英二 長浜博之 (有)サンデーレーシング
第38回 2002年12月7日 マイソールサウンド 牡3 1:47.9 本田優 西浦勝一 佐野清
第39回 2003年12月13日 プリサイスマシーン 牡4 1:47.6 後藤浩輝 萩原清 池谷誠一
第40回 2004年12月11日 プリサイスマシーン 牡5 1:46.3 後藤浩輝 萩原清 池谷誠一
第41回 2005年12月10日 グランリーオ 牡5 1:46.4 柴山雄一 笹倉武久 田中晴夫
第42回 2006年12月3日 トーホウアラン 牡3 1:57.8 C.ルメール 藤原英昭 東豊物産(株)
第43回 2007年12月2日 サンライズマックス 牡3 1:58.5 M.デムーロ 増本豊 松岡隆雄
第44回 2008年12月13日 ヤマニンキングリー 牡3 1:59.5 M.デムーロ 河内洋 土井肇
第45回 2009年12月12日 アーネストリー 牡4 1:57.4 佐藤哲三 佐々木晶三 前田幸治
第46回 2010年12月11日 トゥザグローリー 牡3 1:58.7 M.デムーロ 池江泰郎 (有)キャロットファーム
第47回 2011年12月10日 コスモファントム 牡4 1:59.6 大野拓弥 宮徹 (有)ビッグレッドファーム
第48回 2012年3月4日 スマートギア 牡7 2:02.2 松山弘平 佐山優 大川徹
第49回 2013年3月9日 サトノアポロ 牡5 1:59.6 蛯名正義 国枝栄 里見治
第50回 2014年3月15日 マーティンボロ 牡5 2:01.7 D.バルジュー 友道康夫 吉田和美

最終更新:2015年02月09日 17:49