アンタレスステークス(G3)


主催者

日本中央競馬会

競馬場

阪神競馬場

創設

1996年6月29日

距離

ダート1800m

格付け

GIII

賞金

1着賞金3500万円、賞金総額6660万円

出走条件

サラブレッド系4歳以上(国際)(指定)

負担重量

グレード別定

アンタレスステークスとは、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場のダート1800メートルで施行する競馬の重賞競走(GIII)である。


概要

中央競馬と地方競馬の交流が盛んになってきたため、中央競馬のダート路線を整備する一環で1996年に新設された重賞5競走のうちのひとつ。春季開催のダート路線の一角を成す競走であり、現在は本競走から平安ステークスを経て帝王賞へと続く路線が整備されている。過去の優勝馬には本競走を経て帝王賞へ向かったGI優勝馬(2003年ゴールドアリュール)や、帝王賞で初めてGIに優勝した馬(2012年ゴルトブリッツ)や、かしわ記念で初めてGIに優勝した馬(2013年ホッコータルマエ)がいる。
出走資格は、サラブレッド系4歳(旧表記5歳)以上のJRA所属の競走馬、地方競馬所属の競走馬(4頭まで)および外国調教馬(8頭まで)。負担重量は56キログラム、牝馬は2キログラム減を基本とし、
施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走をのぞく)1着馬は3キログラム増
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走、またはGII競走(牝馬限定競走をのぞく)1着馬は2キログラム増
施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走をのぞく)1着馬は2キログラム増
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GII競走、またはGIII競走(牝馬限定競走をのぞく)1着馬は1キログラム増
施行日当日から1年前の開催週より過去の牝馬限定GI競走、またはGII競走(牝馬限定競走をのぞく)1着馬は1キログラム増
以上の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績をのぞく。
現在の優勝レイの配色は、赤色地に金色文字となっている。

歴史

1996年 - 阪神競馬場のダート1800mにて、4歳(現3歳)以上の混合のハンデキャップの重賞競走、アンタレスステークスとして創設。
1997年
開催時期を6月から5月に変更。それにともない、出走条件も「4歳(現3歳)以上」から「5歳(現4歳)以上」に変更。
指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が5頭まで出走可能となる。
ダートグレード格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。
施行場を京都競馬場のダート1800mに変更。
武豊が騎手として史上初の連覇。
2000年 - 開催時期を4月に変更。
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更にともない、出走条件が「5歳以上」から「4歳以上」に変更。スマートボーイが史上初の連覇。
2003年 - 負担重量を「ハンデキャップ」から「グレード別定」に変更。
2005年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる。地方所属馬の出走枠が5頭から4頭に縮小。
2007年 - 日本のパートI国昇格にともない、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。施行日当日から過去1年以上前の重賞競走および牝馬限定重賞競走優勝馬の負担重量を軽減。
2009年 - 関西主場においての最終競走の発走時刻を16時40分に設定したことにともない、競走番号が第11競走から第10競走に変更。ウォータクティクスがコースレコード1分47秒8で優勝。
2010年 - 川田将雅が騎手として史上4人目の連覇。
2011年 - 東日本大震災による番組変更にともない、当初予定の第10競走から第11競走に変更して施行。
2012年 - 施行場を阪神競馬場のダート1800mに変更。開催時期をマイラーズカップと交換し、日曜日開催から土曜日開催(皐月賞前日)に変更。ゴルトブリッツが競走馬として2頭目の連覇。吉田直弘が調教師として2人目の連覇。

歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年6月29日 テセウスフリーゼ 牡4 1:50.1 武豊 新関力 田口慶子
第2回 1997年5月3日 エムアイブラン 牡5 1:50.7 武豊 伊藤修司 稲見豊
第3回 1998年5月9日 ワイルドブラスター 牡6 1:50.0 橋本広喜 新井仁 林儀信
第4回 1999年5月8日 オースミジェット 牡5 1:49.5 四位洋文 白井寿昭 山路秀則
第5回 2000年4月23日 スマートボーイ 牡5 1:49.6 伊藤直人 伊藤圭三 (有)グランド牧場
第6回 2001年4月22日 スマートボーイ 牡6 1:50.6 伊藤直人 伊藤圭三 (有)グランド牧場
第7回 2002年4月21日 ハギノハイグレイド 牡6 1:48.7 武豊 松田国英 日隈良江
第8回 2003年4月27日 ゴールドアリュール 牡4 1:49.7 武豊 池江泰郎 (有)社台レースホース
第9回 2004年4月25日 タイムパラドックス 牡6 1:51.5 安藤勝己 松田博資 (有)社台レースホース
第10回 2005年4月24日 ピットファイター 牡6 1:49.8 安藤勝己 加藤征弘 臼田浩義
第11回 2006年4月23日 フィフティーワナー 騸4 1:49.0 武豊 安田隆行 (有)キャロットファーム
第12回 2007年4月22日 ワイルドワンダー 牡5 1:49.9 岩田康誠 久保田貴士 草間庸文
第13回 2008年4月27日 ワンダースピード 牡6 1:50.5 小牧太 羽月友彦 山本信行
第14回 2009年4月26日 ウォータクティクス 牡4 R1:47.8 川田将雅 池江泰寿 (有)サンデーレーシング
第15回 2010年4月25日 ダイシンオレンジ 牡5 1:49.7 川田将雅 庄野靖志 大八木信行
第16回 2011年4月24日 ゴルトブリッツ 牡4 1:48.1 田辺裕信 吉田直弘 (有)キャロットファーム
第17回 2012年4月14日 ゴルトブリッツ 牡5 1:49.9 川田将雅 吉田直弘 (有)キャロットファーム
第18回 2013年4月13日 ホッコータルマエ 牡4 1:49.7 岩田康誠 西浦勝一 矢部幸一
第19回 2014年4月19日 ナムラビクター 牡5 1:51.5 小牧太 福島信晴 奈村信重


最終更新:2015年02月09日 17:53