ローズステークス(G2)




主催者

日本中央競馬会

競馬場

阪神競馬場

創設

1983年10月30日

距離

芝1800m

格付け

GII

賞金

1着賞金5000万円、賞金総額1億450万円[2][1]

出走条件

サラブレッド系3歳牝馬(国際)(指定)

負担重量

馬齢重量(54kg)

ローズステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場の芝1800メートルで施行する中央競馬の重賞 (GII) 競走である。関西テレビ放送から寄贈賞が提供されているため、正式名称は関西テレビ放送賞ローズステークス(秋華賞トライアル)と表記されている。

概要

1983年にエリザベス女王杯のトライアル競走として4歳(現3歳)牝馬の競走馬による重賞競走ローズステークスが創設されたのが始まり。創設時は京都競馬場・芝2000mの外回りコースで施行され、3着までに入った競走馬には優先出走権が与えられた。翌1984年にグレード制導入によりGIIに格付け。更に混合競走となり外国産馬の出走が可能になった。
1996年に秋華賞が創設され、3歳牝馬重賞路線が整備されたことに伴い、本競走は秋華賞トライアルに変更。また1995年で廃止されたサファイヤステークスが施行された時期に移設され、舞台を阪神競馬場の芝2000mに変更した。2007年からは芝1800mの外回りコースを使用して行われている。
1995年から指定競走に指定され、地方馬に門戸が開かれ、2009年より国際競走に指定され、外国調教馬の出走が可能になり、この年より国際格付けとなっている。
3歳牝馬限定だったクイーンステークスが2000年より古馬混合となり施行場・時期ともに変更となったため、秋華賞の前哨戦としては唯一の3歳牝馬限定の重賞となり、その位置付けは同じくトライアルに指定されている紫苑ステークスよりも大きく、有力馬の多くは本競走を経由して秋華賞に出走している。春の実績馬と夏の上がり馬が一堂に会し、春のクラシック競走を制した競走馬が秋の緒戦に選ぶ競走であるが、「牝馬三冠」を達成したスティルインラブやアパパネも本競走ではそれぞれ5着、4着と敗れており、有力馬が苦戦することがある。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)牝馬のJRA所属馬、地方所属の競走馬(3頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。3着までに入った競走馬には秋華賞への優先出走権が与えられる。
負担重量は馬齢重量で54kgである。

歴史

1983年 - 4歳(現3歳)牝馬の競走馬による定量の重賞競走としてローズステークス(エリザベス女王杯トライアル)が創設され、京都競馬場・芝外回り2000mで施行された。
1984年 - 関西テレビ放送から寄贈賞を受けて関西テレビ放送賞ローズステークスに名称変更。グレード制施行によりGIIに格付け。混合競走に指定。
1994年 - 京都競馬場の改修工事により、阪神競馬場・芝2000mで施行。
1995年 - 指定交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。当年のみ京都競馬場・芝内回り2000mで施行。
1996年 - 秋華賞の新設に伴い、秋華賞トライアルに変更。施行時期を9月中旬に移設。施行場を阪神競馬場・芝2000mに変更。地方所属馬の出走枠が3頭に拡大。
1999年 - 第12回優勝馬ヒシアマゾンの全妹ヒシピナクルが優勝、史上初の姉妹制覇。
2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳牝馬」から「3歳牝馬」に変更。
2003年 - 負担重量が馬齢重量に変更。
2006年 - 阪神競馬場の改修工事により、中京競馬場・芝2000mで施行。
2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIに変更。施行距離を現在の芝外回り1800mに変更。馬インフルエンザの影響により中央競馬所属馬のみで施行。
2008年 - 関西主場においての最終レースの発走時刻を16時40分に設定したことに伴い、当競走の競走番号が第11競走から第10競走に変更。
2009年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は9頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIに戻す。ブロードストリートが1:44.7のコースレコードで優勝。
2011年 - 東日本大震災及び東京電力・福島第一原発での事故による薄暮開催の中止に伴い、第11競走として施行。

歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主[要出典]
第1回 1983年10月30日 ロンググレイス 牝3 2:03.5 河内洋 小林稔 中井長一
第2回 1984年10月14日 ロングレザー 牝3 2:03.4 河内洋 長浜彦三郎 中井長一
第3回 1985年10月13日 タケノハナミ 牝3 2:02.2 岩元市三 藤原敏文 伊坂重昭
第4回 1986年10月12日 メジロラモーヌ 牝3 2:01.3 河内洋 奥平真治 (有)メジロ牧場
第5回 1987年10月25日 マックスビューティ 牝3 2:04.0 田原成貴 伊藤雄二 田所祐
第6回 1988年10月23日 シヨノロマン 牝3 2:01.6 武豊 庄野穂積 庄野昭彦
第7回 1989年10月22日 シャダイカグラ 牝3 2:01.5 武豊 伊藤雄二 米田茂
第8回 1990年10月21日 カツノジョオー 牝3 2:00.6 田島良保 中村均 大高倉治
第9回 1991年10月20日 リンデンリリー 牝3 2:01.4 岡潤一郎 野元昭 林田秋利
第10回 1992年10月25日 エルカーサリバー 牝3 2:00.2 柴田政人 田中良平 (株)クレアール
第11回 1993年10月24日 スターバレリーナ 牝3 2:00.2 河内洋 長浜博之 (有)社台レースホース
第12回 1994年10月23日 ヒシアマゾン 牝3 2:00.0 中舘英二 中野隆良 阿部雅一郎
第13回 1995年10月22日 サイレントハピネス 牝3 2:01.2 橋本広喜 藤沢和雄 吉田照哉
第14回 1996年9月22日 ヒシナタリー 牝3 2:02.6 角田晃一 佐山優 阿部雅一郎
第15回 1997年9月21日 キョウエイマーチ 牝3 2:01.6 松永幹夫 野村彰彦 松岡正雄
第16回 1998年9月27日 ファレノプシス 牝3 2:04.4 武豊 浜田光正 (有)ノースヒルズマネジメント
第17回 1999年9月26日 ヒシピナクル 牝3 2:00.8 河内洋 佐山優 阿部雅一郎
第18回 2000年9月17日 ニホンピロスワン 牝3 2:00.3 福永祐一 田中耕太郎 小林百太郎
第19回 2001年9月16日 ダイヤモンドビコー 牝3 2:01.9 松永幹夫 藤沢和雄 大迫忍
第20回 2002年9月15日 ファインモーション 牝3 2:00.1 松永幹夫 伊藤雄二 伏木田達男
第21回 2003年9月21日 アドマイヤグルーヴ 牝3 2:01.5 武豊 橋田満 近藤利一
第22回 2004年9月19日 レクレドール 牝3 1:59.0 安藤勝己 池江泰郎 (有)サンデーレーシング
第23回 2005年9月18日 エアメサイア 牝3 2:00.1 武豊 伊藤雄二 (株)ラッキーフィールド
第24回 2006年9月17日 アドマイヤキッス 牝3 1:58.2 武豊 松田博資 近藤利一
第25回 2007年9月16日 ダイワスカーレット 牝3 1:46.1 安藤勝己 松田国英 大城敬三
第26回 2008年9月21日 マイネレーツェル 牝3 1:47.3 川田将雅 五十嵐忠男 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第27回 2009年9月20日 ブロードストリート 牝3 1:44.7 藤田伸二 藤原英昭 下河邉行雄
第28回 2010年9月19日 アニメイトバイオ 牝3 1:45.8 後藤浩輝 牧光二 バイオ(株)
第29回 2011年9月18日 ホエールキャプチャ 牝3 1:48.1 池添謙一 田中清隆 嶋田賢
第30回 2012年9月16日 ジェンティルドンナ 牝3 1:46.8 岩田康誠 石坂正 (有)サンデーレーシング
第31回 2013年9月15日 デニムアンドルビー 牝3 1:47.7 内田博幸 角居勝彦 金子真人ホールディングス
第32回 2014年9月21日 ヌーヴォレコルト 牝3 1:46.0 岩田康誠 斎藤誠 原礼子


最終更新:2015年02月09日 18:07