シリウスステークス(G3)



主催者

日本中央競馬会

競馬場

阪神競馬場

創設

1997年12月6日(重賞格上)

距離

ダート2000m

格付け

GIII

賞金

1着賞金3500万円、賞金総額6660万円

出走条件

サラブレッド系3歳以上(国際)(指定)

負担重量

ハンデキャップ


シリウスステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場のダート2000メートルで施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。競走名はおおいぬ座α星のシリウス(Sirius)に由来。


概要

1990年に中京競馬場の芝1200mの4歳(現3歳)以上による混合・別定のオープン特別競走「シリウスステークス」として施行されたのが始まりで、この年からGIに昇格したスプリンターズステークスの前哨戦として位置付けられていた。
1997年にハンデキャップ・混合・指定の重賞競走として格上げ(GIII)。当初は阪神競馬場・ダート1400mで12月上旬に施行されており、フェブラリーステークスへ向けてのステップとしての位置付けだったが、JBCスプリントの新設に伴い2001年からは施行時期が9月末から10月初頭の時期に移された。
ダート1400mで施行されていた頃はJBCスプリントの前哨戦に位置付けられていて、2002年優勝のスターリングローズ、2005年優勝のブルーコンコルドはそれぞれ同年のJBCスプリントを優勝、またブロードアピール、マイネルセレクトとアグネスウイングも2着と、優勝馬は全て連対している。
2007年からは阪神競馬場の改修工事に伴うコース新設によりダート2000mの競走となり、JBCクラシックやジャパンカップダート(現・チャンピオンズカップ)のステップレースとして位置付けられた。なお、中央競馬におけるダート2000mの重賞競走は、1988年の札幌記念以来19年ぶりで、ダート2000mで施行される重賞は本競走のみである。2010年からのJRAダート重賞において、2000m以上の距離で施行される唯一の競走ともなっている。また、中央競馬で最も施行距離の長いダートの重賞競走である。
出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)以上の競走馬で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属馬(外国産馬含む)、JRAに認定された地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)である。
負担重量はハンデキャップである。

歴史

1990年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による混合・別定のオープン特別競走として「シリウスステークス」が、中京競馬場・芝1200mで施行。
1993年 - 「中京競馬場開設40周年記念 シリウスステークス」として施行。
1994年 - 「中京競馬場スタンド増築記念 シリウスステークス」として施行。
1995年 - 指定交流競走に指定。
1996年 - 施行場を阪神競馬場・芝1200mに変更。負担重量をハンデキャップに変更。指定交流競走から除外。
1997年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデキャップの混合・指定の重賞(GIII・統一GIII)競走としてシリウスステークスとして昇格、阪神競馬場・ダート1400mで施行(創設当初は地方馬は5頭まで出走可能)。
2001年 - 施行時期が12月から9月に変更。馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
2002年 - 施行日がスプリンターズステークスと同日となる。(2005年まで)
2005年 - 幸英明が騎手として史上初の連覇。
2006年 - 国際競走に指定され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。地方馬の出走枠が5頭から4頭に変更される。阪神競馬場の馬場改修工事により中京競馬場・ダート1700mで施行。
2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国馬の出走枠が8頭に拡大。施行距離をダート2000mに変更。
2008年 - 関西主場においての最終レースの発走時刻を16時40分に設定したことに伴い、当競走の競走番号が第11競走から第10競走に変更。
2010年 - 東海ステークスがダート1900mに短縮されたため、JRAでダート最長距離の重賞競走となる。
2011年 - 東日本大震災の影響による薄暮開催の中止に伴い、第11競走として施行。

歴代優勝馬

オープン特別

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1990年12月2日 ホリノウイナー 牡3 1:09.9 内田国夫 武邦彦 堀内正男
1991年11月24日 ミナモトジュニアス 牝4 1:09.1 角田晃一 武田作十郎 佐藤清
1992年11月29日 サムソンクイーン 牝5 1:08.7 芹沢純一 鹿戸幸治 田中由子
1993年11月28日 ユウキトップラン 牡5 1:08.6 小島貞博 佐山優 雪本秀樹
1994年11月27日 エイシンワシントン 牡3 1:07.9 熊沢重文 内藤繁春 平井豊光
1995年11月26日 ニホンピロスタディ 牡3 1:08.0 小林徹弥 目野哲也 小林百太郎
1996年12月21日 ニシノファイナル 牝3 1:10.2 菊沢隆仁 松田正弘 (有)西山牧場

重賞格付け以後

回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1997年12月6日 トーヨーレインボー 牡3 1:24.0 松永昌博 松永善晴 (有)トーヨークラブ
第2回 1998年12月12日 マコトライデン 牡4 1:23.6 福永祐一 橋本寿正 眞壁明
第3回 1999年12月11日 ゴールドティアラ 牝3 1:23.1 武豊 松田国英 吉田和子
第4回 2000年12月9日 マイネルブライアン 牡3 1:23.3 藤田伸二 宮徹 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第5回 2001年9月29日 ブロードアピール 牝7 1:23.7 四位洋文 松田国英 金子真人
第6回 2002年9月29日 スターリングローズ 牡5 1:22.4 和田竜二 北橋修二 (株)協栄
第7回 2003年10月5日 マイネルセレクト 牡4 1:23.1 大西直宏 中村均 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第8回 2004年10月3日 アグネスウイング 牡4 1:23.1 幸英明 白井寿昭 渡辺孝男
第9回 2005年10月2日 ブルーコンコルド 牡5 1:23.9 幸英明 服部利之 (株)荻伏レーシング・クラブ
第10回 2006年9月30日 メイショウバトラー 牝6 1:43.1 佐藤哲三 高橋成忠 松本好雄
第11回 2007年9月29日 ドラゴンファイヤー 牡3 2:05.1 福永祐一 久保田貴士 窪田芳郎
第12回 2008年10月4日 マイネルアワグラス 牡4 2:03.8 吉田稔 稲葉隆一 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第13回 2009年10月3日 ワンダーアキュート 牡3 2:04.5 和田竜二 佐藤正雄 山本信行
第14回 2010年10月2日 キングスエンブレム 牡5 2:04.4 福永祐一 石坂正 (有)サンデーレーシング
第15回 2011年10月1日 ヤマニンキングリー 牡6 2:04.3 武豊 河内洋 土井肇
第16回 2012年9月29日 ナイスミーチュー 牡5 2:03.3 小牧太 橋口弘次郎 (株)ダノックス
第17回 2013年9月28日 ケイアイレオーネ 牡3 2:03.4 幸英明 西浦勝一 亀田和弘
第18回 2014年10月4日 クリノスターオー 牡4 2:03.8 幸英明 高橋義忠 栗本守

最終更新:2015年02月09日 18:09