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「動けよ、少しは良い運動になるぜ、あとは・・・そうだなぁ、この一撃を避けられるってことぐらいかな?」
と人のような”それ”は言った。
”それ”はあまりにも弱々しく生まれたばかりの小鹿のようにまともに立てない状態だった。
だがそれは立とうとした。人間と同じ事をしようとしていた。そして言葉を軽々しく放っていた。
────────
”それ”は無重力、いや、全ての力が限りなく無にされる宇宙の中をあたかも地面にいるかのように立とうとした。
そして生きていた。太陽の温度さえも遮る-300℃の宇宙の中を生きていたのだった。
さあ速く殺せ。
奴は宇宙を生き支配しようとする生物だ。お前たちを殲滅する宇宙からの影、つまりは支配者だ。
まだ殺せる、お前たちが宇宙の闇に飲み込まれてない今はな……
どちらが先に殺し、宇宙船に戻れるか決めようじゃないか。
説明
君たちはある宇宙船にいる、ある幼虫を殺すために派遣された。
だが君たちが宇宙船に入ると、そこは殺戮空間となっていた。
人は誰一人も生きておらず、生きていたのは太ったワームのような生き物だった。
それは君たちに迫り、全ての攻撃を喰う物だ。
そんな状況で生きて打破するのが君たちの役目だ。