「【ネクロニカ 】終わった世界の見聞録 by風船花」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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システム:ネクロニカ
シナリオ名:終わった世界の見聞録
「『…まさか,こんな迷宮の奥まで逃げておりましたか。
もしかして,ここの遺産を欲していらっしゃったのですか?
でも,金なんて生き延びるための力にならないとお聞きしましたよ?
…さて,お迎えに上がりましたよ,愛しのお姫様。お迎えが遅くなり,申し訳ございません。
……体が冷たくなっておりますか。そうですか。では温めてさしあげましょう。
世界の最後が見たい,そのためには妖怪にだってなってやる,なんて仰っておりましたね。
あなた様のみならず,人類にとって世界の終わりは重大なことでございます。
その最後の瞬間まで,あなた様は国の希望であり続けたい,そう仰っておりましたね。
その夢を,叶えてさしあげましょう。
この私めは人形職人。あなた様の魂をお人形に入れることなど容易でございます。
そうですね,あなた様にふさわしいのは,フランス人形でございます。
綺麗で可愛いあなた様にそっくりなものをお作りいします。
それと,ペットのペルシャ猫もお人形にしてさしあげましょう。
しかしそれだけでは寂しいかもしれませんね。あなた様の国民もお作りいたしましょう。
人はお互い支え合って生きるとお聞きしております。国民たちと支え合って,生き続けてくださいませ。
最後に,今の世界を説明させていただきます。
あなた様が苦手な虫など一切おりません。
あなた様のお国は,誠に残念ながら何もない静かな丘に変わり果ててしまいました。
しかし,あなた様のお力をもってすれば,元の素晴らしいお国にたちまち戻せることでしょう。
―それではお姫様。この世界を,どうぞご堪能ください。』
…そう何者かに言われて放り出されたわ。あなたたち,私の護衛をしなさい!」
すぐ近くで目が覚めたドールに,いきなり護衛を命令されたあなたたち。
その高飛車っぷりからすぐに,彼女があなたたちの国の,行方不明になっていた姫であることがわかった。
この世界になれた君たちだ。安全に彼女を案内してあげよう。
永い後日談のネクロニカ「終わった世界の見聞録」
―終わった世界に,姫は何を思うのか。
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補足
このシナリオフックでは,ネクロマンサーの立ち位置がやや不透明に思われることでしょう。
そもそも,どうしてお姫様を見つけることができたのでしょう?
そして見つけたとして,なぜお姫様のことをこれほどまでに知っているのでしょう?
これらに答える1つの合理的な答えは,「ネクロマンサーはお姫様自身の意識である」という考え方をすることです。
その意識が人形に宿り,一見するとドールのように見えるネクロマンサーが誕生します。
そして,ドールが狂っていくさまを,すぐ近くで眺めて楽しむことになるでしょう。
ここでは意識という答えを考えましたが,別人格にしてもほぼ同様に進めることができると思います。
しかし,別人格の場合は演じ分けが必要になるので,やや高度なマスタリングが求められます。