【ARA2E】リスポーン by碧虚

「【ARA2E】リスポーン by碧虚」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

【ARA2E】リスポーン by碧虚」(2016/05/31 (火) 03:26:18) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤ────) 一つの単語に染まった思考が背中からの衝撃によって途切れる。 混濁する意識、力の入らない四肢。 何のために走っていたんだっけ?と自問する間も無く、声が響いた。 「梃子摺らせやがって、さっさと潰されてろこの単細胞生物が!」 何度聞いたかわからないその声に、思う事はただ一つ。 (あぁ、今回もダメだったよ) 痛みは一瞬なんて言われているような死に方でも、その刹那は焼け付くこびり付く刻まれる。 だけど本当に辛いのは魂が肉体から切り離される苦しみを終えた後。 その魂を叩きつけられミキサーにかけられプレスされ溶かされて、 無理矢理器に注ぎ込まれ固められ元の形に成型される。 その苦しみは『死んだことのある』人にしかわからないのだろう。 やっと自分がまた新たな世界を認識したのは、大理石の床に刻まれた陣の中心で倒れている時。 駆け寄ってくるのはお姫様、その後ろにはついさっき自分を『殺した』あいつ。 今も姫様には気づかれないよう殺気を抑えつつもすっごい眼つきで睨んでるんだろうなぁなんて。 そんなことを思いつつもかけられた声にやっと目を開ける。 このままずっと眠ってたかったけど。 けどそれをしたら寝てる間にやられるんだよなぁなんて落胆しながらも。 「よく召還に応じてくださいました勇者様。どうかこの国をお救いください!」 なぁんにも知らないお姫様、その国を蝕んでるのは後ろにいるそいつですよー。 なんて『言った』ところで本気にしてはもらえなかったけど。 しかし、本当に、解放されるには。 「どうしたらいいんだろう───」 そんな漏れ出た言葉をYesと捉えたのか喜ぶお姫様の声を聴きながら、 もうどうにでもなぁれと僕は意識を手放した。 アリアンロッドRPG2E「リスポーン」 冒険が僕の魂を逃がしてくれない。 ───────────── 補足:moon→mon.→Monastery→単細胞生物

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: