『人とは、動物学上、脊索動物門哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属に分類される。』
なるほど、ならば私は人間だ。
『ヒトとは、広義にはヒト亜族に属する動物の総称である。』
なるほど、ならば私は人間だ。
『人間とは、社会的なありかた、関係性、人格を中心にとらえた人のこと。』
本当に、私は人間なのだろうか。
この世界に社会はなく、
この世界に関係性はなく、
この世界に人格を持つモノは存在しない。
あるのは灰色の雲と黒い雨。
そして、人でありたいと願う愚かな少女たち。
永い後日談のネクロニカ
『人と化物の狭間で』
人は、自身が人であることに疑問を抱かない。
人であることを願っている時点で、
それはもう、人ではないのだ。
補足
自身の存在に疑問を抱く女の娘のおはなし。
一番最初に人とは何か、人間、人類とは何かを気付かせたいので、
目覚める場所は図書館や研究室、書籍が良いかと思います。
最終更新:2016年01月29日 04:31