システム:指定なし
タイトル:死人は踊る
夜も更けて草木も眠るような時間に、依頼人が訪ねて来る事でしょう。
彼女、または彼、性別がどっちか分からないような声音の依頼人はただ一つ、
「自分を殺してほしい」
そう簡潔な依頼を頼み込んできます。
事情を聞いても大まかに答えるだけで何ひとつ真実にたどり着ける答えは返ってこないでしょう。
でもソイツは言います。自分いやボクいや私?という存在が残っている限り死人は増え続ける、と。
「これ以上苦しみたくはない、だから私、いやボクに罰を与えて黄泉に送り返してくれ」それが限界だったのでしょう。
ソレはその場に溶けるように消えます。
ただソイツが消えた床の上にはソイツが居るであろう場所が記された、簡易な地図が一つ残されていました。
最終更新:2016年03月03日 04:48