【指定なし】静寂の丘の上で by風船花

※使用のわかりにくい語
 フランス→国の標語「自由・平等・友愛」で使用

システム名「指定なし」
シナリオ名「静寂の丘の上で」

静寂の丘。別名,魔封じの丘。
この地は,魔封じの土が採れることで有名である。
魔封じの土。それは禁呪を使用した魔術師に罰としてつけられる魔封環の主原料である。

自由を謳う魔導士は,人の体を操る禁呪に手を出した。
平等を謳う魔導士は,人に霊を降ろす禁呪に手を出した。
友愛を謳う魔導士は,人の心を掴む禁呪に手を出した。

禁呪を使用した罰として,彼らには魔封環がつけられた。

魔導士連合から君たちに届いた依頼は単純だった。
それは彼らの魔導士の現状を調査すること。
また,大魔術の不正使用,魔封環の不正解除が確認された場合,首を刎ねること。

(システム名)「静寂の丘の上で」
1匹の白猫が泣いた。その涙は,環を砕いた。
1匹の虎猫が鳴いた。その声は,魔を与えた。
1匹の黒猫が哭いた。その喝は,力を示した。
―かくして,静寂の丘の上で,静寂は破られた。


○補足と解説
 システムの指定はしていませんが,魔法を全面に押し出したシナリオになるので,
ファンタジー系のシステムと相性がよいでしょう。

 依頼で調査対象となる魔導士の思想には,次の2つのパターンを考えることができます。

1:禁呪を「悪用」し,自由・平等・友愛を壊そうとした
2:禁呪を「善用」し,自由・平等・友愛を守ろうとした
どちらの場合も,「禁呪を使用した」ことに変わりはありません。

思想によって,シナリオ中での彼らの言動も変わってきます。
1の場合は魔封環を解除し,すぐにでも禁呪を再使用することでしょう。
しかし,2の場合はまたここから2つの可能性が考えられます。

a:魔導士連合の規則に従い,おとなしく過ごしている
b:魔導士連合の規則に不満を持ち,連合を打倒しようとする

aの場合は戦闘になることはないでしょう。これを考える場合,上の(システム名)以降の部分は無視した方が作りやすいでしょう。
一方,bの場合は,PCたちは連合につくか,3人の魔導士につくかによって,ストーリーが変わっていきます。

 そもそも,思想パターンとして2を考えた場合,このシナリオ自体に重い設定が付き纏います。
それゆえに,たとえ言動パターンとしてaを考えていても,ホットでグッドすぎるPCご一行の場合は魔導士連合を打倒しに行く可能性があります。
どの思想パターン・言動パターンを想定していても,敵として3人の魔導士の場合と魔導士連合の場合の双方を用意しておきましょう。
最終更新:2016年03月11日 05:19