【ネクロニカ】死んだ世界の歩き方 byベイダー郷

迷うのは良いことだ。
迷うということは考えているということであり、
考えているということは生きているということだ。

私は今、生きている。

身体が腐り、腕がちぎれ、頭に穴が空いても……生きている。
私が私である限り死ぬことはない。

しかしどうだろう。
この複雑怪奇でお先真っ暗な迷宮を前にして、
まだそんなことが言えるだろうか。私にはない。

こんな雑草一本生える気配の無い荒廃した世界に
なんでこんなものがあるのかは分からないが、
まあ大方あのネクロマンサーの仕業だろう。

真っ暗な宇宙の中で、どれくらい先にあるかも分からない星を掴むような絶望感があるが、
行動しないことには先に進めない。私たちはその一歩を踏み出すのだった。

永い後日談のネクロニカ
『死んだ世界の歩き方』

拝啓 死んだお母様
死にながら生きている私ですが、案外楽しくやってます。
さすがに今回は死ぬかもですが。

解説
絶望に覆われている暗い世界を明るく楽しく過ごしている姉妹のおはなし。
記憶の欠片を取り戻すためにネクロマンサーの元を目指しますが、迷路に閉じ込められてしまいます。
姉妹は脱出する過程で敵や記憶の欠片を手に入れ、今日も元気に死んでいます。

「こんなのネクロニカじゃない」という方は、「気が触れておかしくなった」と解釈していただければと思います。
また、PCの性格は人それぞれなので、こんな明るい性格のNPCを登場させても良いかもしれません。
最終更新:2016年04月15日 01:44