【指定なし】夢巡 byKYBB


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システム:指定なし
タイトル:夢巡

久しぶりにこの町の土を踏んだ。
まったくもって変わっていない。さわやかな風も、かすかに聞こえる潮騒も。
道端に咲く小さな花も、心なしか歓迎の意を示しているような気さえする。

数年前のこの町で、僕はある人に花束をもらった。
男勝りな彼女とは良く宇宙怪獣について語ったものだ。
中学生、異性を意識する年頃でも、まるで同性のように接してきた。
ワスレナグサの花束をもらったのはそんな時だった。
緩やかな傾斜のついた坂を転がるように恋心は膨らんだ。
幸せな時間はいつまでも続くような錯覚さえ覚えた。

そんな甘ったるい現実も、やはり終わりを迎えるもので。

突然の事故。彼女は帰らぬ人となった。
彼女の面影をそこかしこに見出して、見出して。
どうしようもなかったから、逃げ出したのだ。

踏ん切りがついて町に戻ると、何一つ変わらない街が広がっていた。
学校も、家も、バスの通らないバス停も。
そして。
「彼女」と「僕」の姿ですらも。

彼女は…そして「あの」僕は…?
「この」僕は、「僕」なのか…?

補足
ループさせるもよし、奇怪な一時の夢とするもよし。
バッドもハッピーもGMの気の向くままに。