【指定なし】濫觴招きし終焉。終焉求めし濫觴。 byNoir

とある国の王は、有限の繁栄を憂う。
「繁栄を築いた今この時が永久に続くのならば…」と。

そんな王の元へ、ある日、占者を名乗るある女が訪い囁く。
『終焉と厭うのならば、始まりを阻止すれば良い。
 始まらなければ、終焉など永久に訪れないのだから…』と。

欲に眩んだ王は妖しげに囁く女に唆されるままに、
新たな年の訪れを阻むべく、ある雪深い山にあるという伝説の『時を自在に操れる秘宝』を手に入れるべく動き出す。

『始まるから終わるのか、それとも終わるから始まるのか…。』
答えの無い問い掛けを口遊みながら、女は人知れず嗤う。
『答えが出せない問いならば、いっそ問いごと無くしてしまえば良いのよ。』
俄かに浮き足立つ国内を嘲るように見下ろす女の目的と正体とは果たして――?


一方、年の瀬が近づく頃、君の元へも『時を自在に操れる秘宝』の入手の依頼が舞い込んだ。
タイムリミットは新たな年の始まりが訪れるまで。
多くの者が王からの莫大な恩賞目当てに『時を自在に操れる秘宝』を求める中、
君はそれを手に入れることが出来るのか――。
そして、手に入れたなら、君はそれを如何にするのか――。

――世界は新たな明日を迎えることが出来るのか。



濫觴(らんしょう):物事の起こり,始まり。

egg→
[egg on]→唆す、けしかける、炊き付ける、扇動
Chicken or the egg→卵が先か、鶏が先か→因果性のジレンマ『始まるから終わるのか、終わるから始まるのか』
tomorrow→
明日、近い将来、希望的観測を含むニュアンスの将来

システム:指定なし


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最終更新:2015年01月09日 00:42