【指定なし】KANSEN byNoir

10年前に発売し人気を博したホラーゲーム『KANSEN』。

舞台は乾癬患者を隔離した旧施設。
施設稼動当時。乾癬発症者のその毒々しい姿と、害虫駆除にも用いられる毒物・亜砒酸を用いる「毒を毒で制す」とも云える治療法に、乾癬患者には強い偏見の目が向けられた。
彼らに迫られたのは、偏見の目を耐え忍ぶか、それから逃れる為、都市部から離れた偏狭の地に作られた施設へ送られるか、という二択という時世。
時代の流れと共に治療法が変わり、偏見が和らぎ、今となっては使われなくなった施設に迷い込む主人公達。
全身を白く覆われた乾癬患者の亡霊に脱出を阻まれ、感染するはずのない乾癬に感染する仲間たち。
謎と恐怖の中、主人公たちは無事施設から脱出出来るのか…?
――という、言ってしまえば在り来りなホラーゲーム。

では、そんな在り来りなゲームが何故人気を博したのか。
それは、そのゲームの発売と同時期、乾癬患者数が突如跳ね上がったことから、そのゲームをプレイすると乾癬に感染するという噂が実しやかに流れた為であった。

そして、時を経た現在。
当時の噂を宣伝に掲げ大々的に『KANSEN』のリメイク版が発売された。
そして当時の記憶を辿るかのように、世間では乾癬と思われる症状を訴える者が続々と出始める。
しかし、それは『乾癬』とは決定的に異なった…。
その『乾癬』は感染し、そして従来の治療法では治すことが出来ず、次第に発症範囲を広げ全身を白く覆われ、終いには死に至るというのだ。
そして感染者は決まってこう口にするのだという――。
「ヴィジター・ノートを見つけないと…!」「一冊目が見つからない…」と…。

リメイク版『KANSEN』をプレイした君は、その噂に戦慄する。
そしてその矢先、噂の『乾癬』が君にも発症してしまう。
その日から、君は夜毎悪夢に侵され始める。見知らぬ施設で白い人影に追われる夢だ。
そう、それはまるで『KANSEN』の主人公たちのように――。

唯一の手がかりは、悪夢の最中。
日毎発症範囲を広げる『乾癬』が全身を覆う前に、真相を探らなければ待つのは亡霊と同じ姿に成り果てた後の死…。

君は忍び寄る死から逃れられるのか――。



かんせん→
『KANSEN』『乾癬』『感染』

ヴィジィター→
『ヴィジター・ノート』

one→
一冊目


名前:
コメント:

すべてのコメントを見る
最終更新:2015年01月19日 04:05