【指定なし】No Bull-Heaven byNoir

【No Bull-Heaven】

これは、いつか何処かで誰かも知らぬ誰かが書いた物語――。

突如天上に煌く十二星座の一つ、雄牛座が欠けた。
地上に住む人々にとっては、それは夜を照らす指針を欠いたに過ぎなかったが、
天上では、天上を治める一柱、主神を失う大きな騒ぎとなっていた。
欠いた一柱の座を狙う名も無き星々の反乱、天上の秩序を保つべくそれらを迎え撃つ牡牛座を欠いた十一星座たち…。
その混乱は人知れず天保の乱と呼ばれ、幾多の星が夜空を駆け堕ちていったという。

そんな物語の結末は未だ白紙――。



あなたたちはある日一人の男と出逢う。
高貴な身形をしたその男は、傲慢とも取れる態度であなたたちにを乞うた。
"失せ物を共に見つけ出して欲しい"と。
それは、男が在るべき場所に還る為にどうしても必要なものなのだという。

探し物の道中、一つ、また一つと流れ落ちる星を眺めて男は口を開く。
"あれは死に逝く我が同士なのだ"。
"探し物が見つからなければ、いずれ多くの星が朽ち逝き、夜空から多くの光が失われるだろう"と――。

夜空を照らす指針が徐々に駆け逝き失われる中、あなたたちは誰も知らない物語を終焉へ導けるのか――。



天保の乱:
天を保つ為の騒乱。

のーぶる:
noble(高貴な、気高い)→男
No Bull-Heaven(のーぶる へぶん)→牡牛座無き天上世界

デッド→
死に行く星々。

雑記:
男=牡牛座…のつもり。
探す失せ物は男が天上へ帰る為の何か…?


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最終更新:2015年01月26日 11:13