【ネクロニカ】屍人の揺籃歌 byチャッピー

ドール達が無機質な部屋で目を覚ますと、個々の手には長方形の板が握らされていた。
彼らにはそれが何なのかはわかった。木琴の部品だと。
記憶の中で誰かが歌いながら叩く光景が目に浮かぶ。
そう、確か、あの木琴の高いドの音は、壊れたのか狂ったのか半音高いんだ。
木琴を叩くあの子、凄く泣き虫なのに、歌だけは上手かったんだっけ。

……みんなそれが気に食わなかったんだ。

今居る場所が研究施設だとわかり、部屋を探索するドール達。
一番奥の部屋【実験室】と書かれた部屋に入ると、異質な雰囲気が立ち込める。
突如頭痛がし始め、恐怖で足が硬直し、脳髄が焼けるような感覚で手が震えはじめる。

「ねぇ、わたしのうた、すき?」

永い後日談のネクロニカ【屍人の揺籃歌】

「外の世界はキラキラ輝いてて
わたしはお空を飛んで
遠くの君にあいにいくよ」
~とある実験体の子守唄より~


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最終更新:2015年02月13日 12:39