【グランクレスト】奏でられる狂気の調べ by薄塩


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ある君主の元に一人の少女が尋ねてきた。
君が統治しているそばの領地の君主に囚われた姉を助けて欲しいと言うのだ。

少女の話を詳しく聞けば、自分と姉はある神を奉る巫なのだという。

姉の持つシロフォンを奏でれば神は荒ぶり、荒御魂となった神の力の篭った音色を聞けば、例え一般人であろうともその力は岩を砕き大地を割る。
痛みを恐れないその神の尖兵は、自らの力を振るうことを厭わない。
たとえその力が己の身体を蝕んでいくとしても…。

妹の持つハープを奏でれば神は安まり、和御魂となった神の力の篭った音色は、聴く者の心だけではなく、身体の怪我、異常を癒していく。
神の愛に触れた其の者は平和を説き、争いを好まない心は武器を捨て対話を望む。例え敵に刃を向けられていたとしても…。

なんとも両極端な力だと思うだろう。実際に時の権力者はその力を恐れ、とある神殿に両者の音色を捧げ、神の力を融和させていたのだという。
神にその身を捧げた姉妹は数百年もの間、共に楽器を奏で神を宥めていたのだが、その伝承を知ったとある君主が神殿に攻め入り、姉を攫ってしまったのだ。

君主はその力を使い狂戦士を量産し、すぐにでも近隣諸国へ戦争を仕掛けるだろう。
狂戦士の軍団は決して容赦はしない。老若男女全てが敵であり神に捧げる贄なのだから。

「どうかその君主軍を討伐し、姉を助けて欲しい。そうしなければこの大陸はいずれ狂気と破壊に包まれ滅亡してしまうでしょう」

妹の涙ながらの説得にどう答えるかは、君主である君次第。
だが心して答えるといい。狂気の音色は既に君の足元を侵しているのだから。


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