【ネクロニカ】愛多憎生 byベイダー郷


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温もりを感じました。
まるで包まれるような、優しく、暖かい温もりです。

愛を注がれました。
まるで海のような、澄んでいて、大きな愛です。

生を受けました。
まるで人形のような、色の無い、無個性な生です。

それでも、貴方は喜んでくれました。泣いて喜んでくれました。
「おかえり、おかえり」と、その顔をぐちゃぐちゃに歪めながら泣き腫らし、この冷たい躯を抱きしめてくれました。

私は貴方の為に生きていく事を決めました。死んでいく事を決めました。
それがたとえ愛玩人形でも、それがたとえ戦闘兵器でも、
貴方は私を求め、命を与え、この虚空の胸を歪んだ愛で埋めてくれたのです。

私は贋作。壊れた人形。されど心は本物でございます。
今日も貴方の為、抗う姉妹を壊しましょう。
罪悪感などございません。憤怒や背徳感、同情などは尚の事。

なぜならここは終わった世界。世界の物語は終焉を迎え、幕は閉じ、既に舞台を見る者などいないのですから。
これは後日談。本のページの向こう側。
席に観客の姿は無く、幕は未だに閉じたまま。光の差さない舞台の上で、踊りますわ私と姉妹。

さぁ、一緒に後日談を踊りましょう。

永い後日談のネクロニカ「愛多憎生」
幕の上がらない舞台、まもなく開幕となります。
哀れな姉妹達による醜くも美しい人形劇、どうぞごゆるりとお楽しみくださいませ。


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