あの子は、蝉の死骸を無感情な瞳で見つめていた。
あの子は、めったに感情を表に出さなかった。
だからか、あの子はいつも一人だった。
そんないつも無表情な子供を私が数日預かることになった。
甘えることもせず、迷惑をかけることも無く、ただそこにいるだけといった感じのあの子。
そんな初日が終わり、あの子が家に来て二日目。
突然あの子の様子が変わった。
一体何が、あの子の魂の琴線に触れたのだろうか。
クトゥルフ神話TRPG「変容」
「止めてくださいお願いしますっ動かないで
そこから這い出てこないでください、許して
どうか、どうかどうかどうかっ…
お願いしますお願いしますお願いしますオネガイシマスッ」
最終更新:2015年05月05日 14:23