【ARA2E】あの人のいる日々 byベイダー郷


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……うたた寝をしていたようだ。
「おはようございます」と言う声が聴こえる。
声の方を見ると、私を見て優しく微笑みかける顔が、そこにはあった。

また、アイツがいた。

……紅茶の淹れられたティーカップを差し出される。
「今日は上手くできました」と嬉しそうに言うので、一口飲んでみる。
今日もまずい。

そこにも、アイツがいた。

……散歩をしていると、一輪の綺麗な花を見つけた。
「これはですね……」その花の名前や由来、花言葉などを延々と話し続ける。
それまで花になんて興味もなかったけど、その話を聞いて、話している姿見て、以来花を育てるようになった。
また、話をしてくれるかもしれない。

いつも、アイツがいた。

……うたた寝をしていたようだ。
「おはようございます」と言う声が聴こえない。

聴こえない。

辺りを見回してもアイツがいない。
どこを探して誰に訊いてもアイツが見当たらない。

私を起こすアイツがいない。
まずい紅茶を淹れるアイツがいない。
楽しそうに花の話をするアイツがいない。

私の隣に、アイツがいない。

アリアンロッド2E「あの人のいる日々」

アイツが居たから、毎日が楽しかった。
アイツが居たから、世界が彩られた。
アイツが居たから、希望が満ち溢れていた。

アイツが……あの人の居ない世界に、私は居ない。


解説
あなた達の元に一人の少女が訪ねてきます。
話を聞くと、自分の執事であるエクスマキナが行方不明になったとのこと。

屋敷の者も消息を知らず、どこに行ったのか検討もつかないと少女は言います。
「いつも自分の側を離れなかった執事が、何も言わずに突然いなくなるのはおかしい」と不安を露わにする少女。

彼女の不安を払拭するため、行方不明となった執事を探し出しましょう。


補足
アリアンの世界で人を雇える家庭は限られており、出来たとしても家庭の裕福な人たちぐらいでしょう。
なので、依頼人の少女は貴族生まれにしておくと設定に困らないと思います。

行方不明になった執事はエクスマキナですが、この種族は基本、ほとんどがアルディオン大陸で生活しています。
他の地域で登場させる場合は、相応の理由が必要でしょう。

行方不明の理由は作り手により様々だと思いますが、「人身売買目的で誘拐された」
「身体に故障が見られ寿命が近いので、執事を辞めた」など色々理由付けをすることができると思います。