「夜、空を見上げると、そこにはキラキラと無数の星々が瞬いており、それはそれは美しく輝いている」
そんな話を、過去に人に聞いたのか
昔読んだ本に書いてあったのか
どこで知ったかはもう忘れてしまったけれど、そうらしい。
『夜』というのは私たちが寝る時間のことだ。
『空』というのは恐らく、自分たちの上に存在する空間のことだろう。
じゃあ、『星』ってなんだろう。
キラキラ輝く?それも無数に?
そんなものは見たことがない。
上を見上げても、そこには規則正しく組まれた錆びた鉄骨しかないし、
辺りに数え切れないくらい張り巡らされたパイプしかない。
ライトの光に反射する鉄骨やパイプを誰かが『星』と名付けたのだろうか。
私にはそこまで豊かな想像力が無いが、叶うならば一度、その『星』というものを見てみたい。
今度、夜にこっそりライトを持って抜けだしてみよう。
シナリオ名「私の世界」
そう。私は、私の世界は……
あの時の私は世界は、あの建物の中で全て完結していたんだ。
解説
生まれてから今まで、ずっと建物の中で暮らしてきた少年(少女)のおはなし。
なので建物から外の世界を知らず、自然、星はもちろんのこと空もなんなのかを理解していません。
なぜこの子がずっと建物に居るのかは「世間にバレてはいけない存在」「大人が外の世界の存在を秘匿している」
「その子だけでなく、建物にいる者全員が外に出ない(知らない)」など、色々な理由が考えられると思います。
どんな理由を付けるかは自由ですし、この子を助けだすかに関しても、
シナリオを作るGMやプレイするPLの判断に委ねられるでしょう。
極論、建物と人が存在すれば成立するので、様々なシステムに利用できると思います。
フィン→fin「終わり」→完結
藍→花言葉「美しい装い」→美しい
セイントセイヤ→聖夜→夜、星
最終更新:2015年11月05日 02:41