目が覚めたら,そこは大きな箱の中。
壁は高く,外に出ることはできなさそうだ。
幸いにして,上からの光は強く,周囲の様子はよく分かる。
…ここは,どうやら庭のようだ。建物もある。
しかし,懐かしい風景にも見える。
-そして不意に,光が届かなくなった。
上から何かが落ちてくる音がする。
それも,たくさん。
落とされたそれらは,君たちを探してぞろぞろと歩いている。
この箱の中に,何かを思い出すカギはあるのだろうか。
…今は何もわからない。ただ,このままいてもやられるだけだ。
とにかく,この箱の中で,逃げるしかない。
永い後日談のネクロニカ「瑠璃色の箱庭」
-さぁ,躍って頂戴。ドールには限界なんてなさらなくて?
もっと,もっと,もっと,狂い,躍り,狂いなさい。
ショーはまだまだ,始まったばかりですよ。
最終更新:2015年11月29日 00:31