放送前の不安

  • 制作会社、放送局の変更
新アニメの製作が発表された際、発売目前の新作ゲーム『戦国BASARA4』の新規
キャラクターデザインやアニメルートのアニメーションを旧TVアニメ・劇場版を
制作したProductionI.G.が手がけたことから、新アニメ(本作Judge End)も
IGによる制作と思われていた。
しかし、その後テレコム・アニメーションフィルムへの制作会社変更と
キービジュアルが発表され、また放送局もMBS・TBS系列から日本テレビ
系列へと変更され、不安や違和感をおぼえるファンも少なくなかった。

  • スタッフ発表
シリーズ構成:高橋ナツコ
いわゆる「原作クラッシャー」として恐れられる人物の起用である。
代表作としてはアニメ「咎狗の血」があり、本作と同様にまとめwikiが作成されるなど、
その大胆な原作改変と整合性の放棄、それに対するファンの怒りがよく知られている。
高橋氏が戦国BASARAに関わるのは初めてではなく、実写ドラマ版において既に脚本を担当している。
当時からファンの間では一部キャラ(伊達政宗、片倉小十郎)のキャラ解釈に違和感があるなどの指摘がされており
アニメ版についても不安視する声が多く聞かれていた。

監督:佐野隆史
本作以前は主に絵コンテ・演出・原画などに携わってきた人物のようである。
経歴において監督作品は1作ほどしか見受けられなかったため、
高橋ナツコ氏とのタッグということもあり、ファンの間では経験値等の面で不安視する声があった。

番組制作プロデューサー:中谷敏夫
過去担当作品の「魔人探偵脳噛ネウロ」では
原作を破壊するレベルのキャラ改変・ストーリー改変がなされ
ファンから番組打ち切り、脚本改善、OVAでの再アニメ化を希望する
署名活動が行われた。
なお2014年秋アニメ「寄生獣 セイの格率」においてもプロデューサーとして関わっており、
放送前から不安の声、設定変更による不満の声等が上がっている。

  • わずかな期待
実質オリジナルストーリーでスタッフに相当の力量が求められたIG版と違い、
「原作ゲームを踏襲する」という事前の小林裕幸Pの発言もあったことから、
ゲームや台本全集などの既存資料を使用すればそんなに酷いことにはならない
のではないか。そしてキャラクターデザインにはIG版『戦国BASARA』第1期
第11話のBパート作画監督として参加実績があり、当時数点の版権イラストも
手掛けている千葉道徳氏を起用しており、絵柄に対する好み等をおいておけば
作品としては一定水準のものになるかもしれない。
ファンは一縷の希望にすがった。

  • PV
かくして放映直前、公式サイトにて1分ほどのPVが公開される。
キャラデザ通りの絵でよく動く映像、という印象を与えるものであったが、
よく見ると時々ガクンと作画クオリティが落ちるカットが散見された。
千葉氏の美しい絵で描かれているカットも、本編の一場面というよりは
オープニング映像のような「見得切り」系で、「これは大半がOP映像からの
流用なのではないか?」という憶測が流れた。
そして放映が始まると、その憶測の通りであったことがわかった。
それ自体は大きな問題ではないが、ファンが懸念したのは(最初に発表
されたティザービジュアルが「線画」であったことも含めて)制作現場の
スケジュールが早くも逼迫しているのではないか、ということだった。


最終更新:2014年10月06日 06:31