悪魔とは、災禍や疫病または欲望などをもたらす存在として各地に存在するとされているものである。魔物。
妖怪とは違う存在ともされるが、ほぼ同じものとして使われることもある。
呼称
「魔」(ま)という字は、天竺で言われていた「マーラ」を示すためにつくられた字である。
仏典などで使われる魔物の呼び方には、以下のようなものがある。
- 魔
- 魔物
- 魔王
- 魔鬼
- 悪魔
- 魔民
- 魔軍
- 魔兵 「太上勑魔兵」(『太上洞淵神呪経』)
- 魔女
- 魔嬈
- 魔縁
- 魔障
- 魔道
- 外道魔道 「所以謂之外道魔道」(『御製揀魔弁異録』)
魔道
「まどう」という語は、山陽道や南海道あたりを中心に妖怪あるいは霊怪の総称として使用されている。
尾張国日間賀島の「まどうくしゃ」などは、明確な語義はつたわらないが「魔道」と関連はあると推測される。
歴史
仏教の渡来とともに各地で発生したことばであることは、字の発生から考えて明確であるが、そのような役割を持っていた存在は、渡来以前にもあったであろうことは当然想像される。
嫌うもの
魔を祓うためとして仏法の行事では香を焚くこがあるが、その中で「白芥子」(びゃくがいし)はよく使われている。「白芥子」とはマスタードのことであり、天竺では香辛料は魔除けとしての効果も期待され使用されていた。
補
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最終更新:2015年07月17日 14:42