3大おかいもの変化種目

◆3大おかいもの変化種目
狐狸や川獺、鷺などや河童などが変化をする際によく化けていた「買い物」「お使い」をしている小僧さんの姿のうち、よく見られた3種のものを総称したもの。
3種ともに大きな笠をかぶってたり、雨のしょぼしょぼ降る時に出たりなどおかいものに出没する姿や条件などにある程度の共通した特徴がある。

酒買い

酒瓶(徳利)と通帳を持ったり提げたりしている。

油買い

油瓶(徳利)を持ったり提げている。
徳川代に出た甘泉堂の妖怪を扱ったかるたでは「油買い」という言い回しで描かれてもいる。

豆腐買い

豆腐をのせたお盆を持っている。

影響

酒買いは、狸の変化種目としてひろく認識されており、舞踊の『たぬき』などに描写されている。また、信楽焼の狸の置物などは狸そのものの姿ではあるが笠・徳利・通帳といった道具立てがここから付けられている。この信楽焼の狸の格好は大正から昭和ごろには狸愛好の人間たちのあいだで笠・徳利・通帳などに意味づけの縁起が付されて、瑞祥や商売繁盛などの意味合いが付与された。

最終更新:2015年03月01日 22:17
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