マジカル君からの問題

番組初期のクイズスタイル。「マジカル君」と呼ばれる“スーパークイズコンピューター”から問題が出されるという設定で、・・・

 

クイズの流れ

  1. まずマジカル・オペレーターからその問題の頭脳指数が発表される。
  2. VTRを使って問題が出される。(スタジオ実演による出題の場合もあり)
  3. マジカル・オペレーターが問題の内容をもう一度説明。加えてパワー・チャート(※1)の分析結果も発表。
  4. 司会者が「パワーオン!」とコールすると、シンキングタイムへ。
  5. パネラーはシンキングタイム中にフリップに答えを書く。答えが複数思いついた場合は、この時間内であればいくつ書いても構わない。
  6. 司会者がランダムで1人(1チーム)ずつ書いた答えをオープンし、そのパネラーは出した答えの説明をする。
    (複数のパネラーが同じ答えの時、同時にオープンする場合もある)
  7. 全員の答えをオープンし解答の説明を聞き終えたら、VTRでマジカル君の答えが発表される。(スタジオ実演による解答発表の場合もあり)
  8. マジカル君の答えと一致していたパネラーは、その問題の頭脳指数がそのまま得点として加算される(※2)。
    ※頭脳指数120の問題だったら、120点加算といった具合。つまり、同じ書き問題でも難易度によって加算される得点が変わる。
  9. マジカル君の答えと異なる答えでも、マジカル君と近い答え・マジカル君よりも優れた答えなどをしたパネラーには、司会者の裁量でボーナス点が加算される
    ※逆に品のない解答など良くない解答の場合は、司会者の裁量で減点になることもある。

(※1)第7回放送までは頭脳指数と同時に分析結果を発表。一部クイズでは分析結果がないものもある。第28回放送以降は全問分析結果なしに。
(※2)「マジカルミステリー劇場」は頭脳指数の2倍の得点が加算される。

 

【用語CHECK】頭脳指数

問題の難易度を数値化したもの。100を平均としており、100より高いとやや難しい、100より低いと易しい問題となる。

 

 

【用語CHECK】パワー・チャート

問題を解くために使う考え方を「ユーモアパワー」「発想パワー」「知識パワー」「計算パワー」の4つに分け、それぞれその必要度を数値化してグラフで表したもの。最低値は0、最高値は10で、数値が高いほどその『パワー』が問題の答えを考える上で重要となる。


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【魅力POINT】答えはひとつとは限らない!

このスタイルの最大の魅力は、問題には納得のいくしっかりとした模範解答が用意されているが、それ以外の答えもいくらでも考えられるようにあえて答えに幅を持たせた出題スタイルをとっているところである。そのため、模範解答のことは「正解」と表現せずに「マジカル君の答え」という呼び方にしている。

番組で用意した答え以外は一切認めないという考え方はなく、「マジカル君の答え」よりも面白かったり、納得できるような答えと認められれば「ボーナス点」が加算される。ボーナス点は具体的な得点も決められておらず上限もないため、何点加算されるかは司会者の裁量で決定されるので、「マジカル君の答え(模範解答)」を答えなくても、解答次第でボーナス点によって「マジカル君の答えと同じ解答をしたパネラー(=頭脳指数分の得点)」よりも点数が多くもらえるケースが発生することもあるのもこのスタイルのクイズの面白いところである。

つまり1つの問題でより多くの得点を稼ぐには「マジカル君の答えと同じ答え」に加え「マジカル君とは違う答え」もできるだけ多く解答することが重要となる。・・・
 

 


 

このスタイルのクイズ

マッチ君クイズ

マッチ棒を使ったパズル問題。

(例)
ちびマッチ君でできた、「18=244」という間違った数式があります。

ちびマッチ君を、なるべく少なく動かして正しい式にするには?
(第34回・1991年12月14日放送より)

答え 1日=24h(時間)にする。

「8」を日にちの「日」と読みさえすれば、1本動かすだけで正しい式になる。

単純なマッチの移動や追加・除去だけではなく、例のように「8」を「日」と解釈するなど、数学的思考だけではないちょっとひねくれた見方や考え方も必要とされるのが、マジカルで出題されるマッチ棒パズルの大きな特徴といえる。

また、マジカル君を超えるいろいろな発想の答えを出しやすいよう、「なるべく少ない本数を動かして」といったように、移動に要するマッチ棒の具体的な本数を提示しない出題パターンがあるのは当時のマジカルならでは。

 

 

あるなしクイズ(1990年10月27日放送~1991年11月2日放送)

「ある」グループと「ない」グループにそれぞれ分けられた3つの言葉を手がかりに、何のことを言っているのかを当てるパズル問題。

(例)
あるもの・・・トンネル、ダイヤモンド、フォーク
ないもの・・・鉄橋、ルビー、ナイフ

(第10回・1991年1月12日放送より)

答え 野球
トンネル→股の下にボールを通すエラー  ダイヤモンド→本塁、1塁、2塁、3塁   フォーク→フォークボール

 

 

出題者は君だ!(1990年10月27日放送~1991年4月27日放送)

視聴者から送られてきた問題から出題されるコーナー。

 

 

マジカルミステリー劇場(1990年10月27日放送~1992年4月18日放送)

仲谷昇さん演じる「中谷探偵」を主人公にしたミステリードラマ仕立てで、出題VTR内で起こる事件の謎を解き明かす推理クイズ。

 

 

マジカルスキャナ(1990年11月3日放送~1991年4月27日放送)

物体の断面映像を表示する「CTスキャナ」、物体の温度分布を表示する「サーモグラフィ」、物体の表面・内部を撮影した「ファイバースコープ」の3つのデータ映像をヒントに、分析した物体は何か当てるクイズ。

 

 

マジカルゾーン(1990年11月3日放送・1990年11月10日放送)

日常の「ある光景」の映像を見て、その中にひとつだけある、現実にはあり得ない事を見つけるクイズ。

 

 

カード君クイズ(1991年7月20日放送・1991年10月26日放送)

数字や記号の書かれたカードを使ったパズル問題。

(例)
      
カードを2枚だけ動かして正しい計算式にするにはどうしたら良いでしょう?
(第25回・1991年7月20日放送より)

答え 3×4=9+3にする。
をななめに傾けて×にし、を逆さにしてにすれば、どちらも答えが12となり、正しい計算式になる。

 

 

3つの言葉(1991年10月12日放送・1991年12月28日放送・1992年4月11日放送)

出題されるシチュエーションに合う、「かな」で書くとまったく同じなのにそれぞれ別の3つの意味を持つ言葉を当てる、同音異義語を題材にしたクイズ。

(例)
デパートに買い物にやってきた親子3人がセーター売り場で同じ言葉を発しました。

  ●1時間ブラブラしてきて売り場に帰ってきてお父さんが・・・
  ●セーターの値札を見てお母さんが・・・
  ●セーターを顔にあてて娘が・・・

この3人が発した、同じ「かな」でありながら、意味の全く違う言葉とは?
(大マジカル頭脳パワー!!スペシャルⅡ・1991年10月12日放送より)

答え あったかい
お父さん「在ったかい?」  お母さん「あっ、高い。」  娘「温かい。」

 

 

実験クイズ(1991年12月28日放送・1992年1月11日放送)

指定されたものを使って、問題の通りにするにはどうすればよいか考えるクイズ。

 

 

最終更新:2017年04月22日 19:57