【MAGICAL COLUMN】シャッフルクイズ編

「シャッフルクイズ」とは、出題される文章をカナに直してその文字の順番を並び替えると出来上がる別の言葉が何かを当てるという、番組では第68回・1993年2月6日放送からおよそ2年間続いた、主に恐怖の居残り早押しクイズスタイルで行われた、当時のマジカルでは人気の高かったコーナーの1つ。一般的には「アナグラム」と呼ばれる、昔からある言葉遊びパズルとほぼ同じである。

 

マジカルにおける「シャッフルクイズ」は・・・

アナグラムの正解に使われる単語の題材は地名・作品名・動物や植物の名前など、意味のある言葉であれば何でも構わないが、マジカルの「シャッフルクイズ」では文字数が長すぎず短すぎず、広い世代でわかる、ある程度正解の言葉の並び順がカンで想像しやすいという観点からか人名を問う問題が圧倒的に多い。

また、「火うどん様!ここ!!(答え:近藤真彦)」「ドカ寿司、食う?(答え:工藤静香)」など強引かつ字面だけだと文章の意味がわかりにくいものが出題されるケースもしばしば見られたが、そこはコント仕立てのVTRでの出題というのをうまく利用して、セット・小道具・着ぐるみ・演者さんの演技等でカバーしている。マジカルでは知名度が微妙な有名人だがきれいな問題文よりも、多少強引な問題文でも正解となる人物が多くの人が知っている(主にテレビで活躍している芸能人)というほうを優先していたようにみえる。

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「シャッフルクイズ」の面白さ

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「シャッフルクイズ」の進化系

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より良質な「シャッフルクイズ」の問題を作るには?

シャッフルクイズの問題作りのビギナーさんは、まずは答えとなる言葉はマジカルで出題傾向の高かった「人名」を題材に作ってみるのがベストだと思う。
まず文字数が7文字前後で長すぎずちょうど良い。作品名などを題材に文字数の多い言葉で別の文章を作り上げると作品としては力作ではあるが、クイズとして出題するとその文字数の多さに特徴がありすぎて、せっかくの大作も比較的あっさりと答えられてしまうことがよくある。
また、「北野」「中野」といった名字にありがちな「野(の)」は助詞の「の」、「山田」「岡田」といった「田(だ)」は助動詞の「だ」といったように利用するとほかの題材よりも比較的文章が作りやすい。

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他にも以下のポイントに気を配りながら考えると、より質の高いシャッフルクイズの問題が出来上がるのではないだろうか。

【ポイント1】小さい文字は大きくしない、大きい文字は小さくしない。
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【ポイント2】「は」(HA・WA)の音は、正解の言葉の発音に合わせる。
問題として提示する言葉は文章になるケースがほとんどなため、正解とする言葉の中に「は」の文字があると「○○は××だ」の助詞の「は」(WA)として使うと文章が作りやすい。

ただし、正解の言葉を読み上げる際にその「は」(WA)が「は」(HA)となる場合や、その逆で、
「歯を赤くするため使うの」(答え:能ある鷹は爪を隠す)※ヲアカクスルタメツカウノ→ノウアルタカツメヲカクス
のように「は」(WA)と読むものを「は」(HA)の読みの言葉に変えるのはあまり良い問題とは言えない。字面から考えるパズルとはいえ、声に出した時の音の響きからも正解を探り出す手がかりが成立する問題の方がより良い問題といえるのではないだろうか。

【ポイント3】できるだけ正解の言葉の並び順と同じにしない。大胆なシャッフルを。
たとえば、マジカルの本第3巻に掲載されている「どあほう汽船」、マジカルの番組内で出題された「あ!宝石丼」
どちらも答えは番組レギュラーパネラーだった、千堂あきほさんのお名前になるが、カタカナに直した際、前者の問題は「ウ」の字が正解と同じ4文字目にあり、入れ替わっていない(ドアホキセン/センドアキホ)
また、最後2文字の「セン」は、正解の最初2文字と同じ形で文字同士がくっついている(ドアホウキセンセンドウアキホ)。
後者の問題はそれらをクリアして7文字すべて元の位置と別の場所に入れ替わっていて、きれいにシャッフルされている(アホウセキドン/センドウアキホ)。
正解となる言葉が同じで意味のある文章が出来上がっても、このようなちょっとした部分も注意しながら作るとより面白味のある問題に仕上がるのではないだろうか。
 

最終更新:2015年04月22日 03:28