●ローゼンタール国
領土は決して大きくはないが、長い歴史を持つ王国。領内に同盟国が存在するという、珍しい国でもある。
初代ローゼンタール王は数々の魔境を攻略し、領地を広げていったと言われている。
ローゼンタール王家は「従属聖印を他者に授けること」を最大の禁忌としている。実際に、歴代のロードの中に従属聖印を配下に与えた者は一人もいない。
歴代の国王はいずれも歴史に名を残す名君であり、人々の生活水準は高い。時たま混沌災害が起きる以外は、領内は平和そのもの。
現君主は領地の拡大よりも領内の安定化を重視する保守的な人物。民からの信頼は厚いが、一部の派閥からは疎まれている。


●アーカム国
ローゼンタール国の領内に存在する、かの国の同盟国。ロードの名はジャック・J・ロジャース。
彼は「仮面公」の名で知られており、人前に出るときは常に奇妙なヘルムを着けている。素顔を知る者はごく僅かである。
また、ロジャースはローゼンタール王の従属聖印を受けていない。そのため立場上は同盟国であるが、事実上はローゼンタールの領地である。
両国間の関係は極めて友好的。基本的に出入りは自由。また、ローゼンタール王とロジャースは長い付き合いの友人でもある。

◆メリエス国
ローゼンタールの西端に存在するオラトリオ砂漠を超えた先にある一大国家。君主はアルタイル・グレイズ・メリエス侯爵。混沌が収束しやすい領土であり、砂漠や荒野、極寒の雪原や湿地帯が多く存在する厳しい環境の国。作物は育ちにくいが地下資源や魔境で採取できる希少な物質が多く取れる。そう言った土地柄のためか、精強な領民に恵まれている。
大きな砂漠を一つ挟んでの状態であるため、これまでローゼンタールと大きな戦になったことは無い。

◆オムニア
オラトリオ砂漠の中央にある自治区。区内に大きなオアシスがあり、広大な砂漠の貴重な補給地点として需要が高い。
水資源と地下資源、そして両国を行き来する行商人が立ち寄る商業的価値があるため、ローゼンタールとメリエスの小競り合いに頻繁に巻き込まれる。
自治区を修めるウィンダ・レッドクリフはやり手の女酋長であり、ローゼンタールにもメリエスにも属さず自治権を守り続けている。
最終更新:2016年05月28日 23:34