モチーフとなった童話は白雪姫(原題:Schneeweißchen・英題:Snow White)。グリム童話に収載されている。ある国に白雪姫という美しい王女がいた。彼女の継母である王妃は自分こそが世界で一番美しいと信じており、魔法の鏡が世界一美しい女性と答えた白雪姫を憎み、猟師に彼女を撃ち殺すように命じる。猟師は殺さず、彼女を森の奥へと逃がす。その後白雪姫は森で出会った7人の小人たちと平和に暮らしていたが、姫が生きていることを知った王妃によって、姫は毒りんごにより毒殺されてしまう。死んでしまった姫を悼み、小人たちが遺体をガラスの棺に入れていると、さる国の王子が通りがかる。彼は姫に一目ぼれをし、死体でもいいからと自分の国に連れて帰ることにする。姫を連れて帰る途中、棺が揺れ、姫の喉に詰まっていたりんごの欠片が飛び出し、彼女は息を吹き返す。王子は喜び、姫を自分の王妃に迎える、という物語である。1937年には、世界初のカラー長編アニメーション映画として制作された、『白雪姫』(原題:Snow White and the Seven Dwarfs)が上映される。2012年にはルパート・サンダース監督により映画『スノーホワイト』(原題:Snow White & the Huntsman)として全く新しい切り口のダークファンタジーとして描かれている。同年にはターセム・シン監督により映画『白雪姫と鏡の女王』(原題:Mirror Mirror)が公開されている。こちらはうって変わってコメディ色やメタ色が強い作品となっている。白雪姫は原作からして版ごとに物語の細かな違いがみられ、このような多種の派生作品が作られるのもある意味必然なのかもしれない。