◆登場人物
●セクションG
国連が設立した怪獣対策専門機関。世界最初の怪獣被害国である日本に極東本部が設置されており、これ以外に北米、南米、東南アジア、オセアニア、中東、西欧、東欧、アフリカに支部が置かれている。
怪獣対処は出現地となった当事国と連携して国連軍が作戦行動を取るが、この際内政干渉の疑いを回避する為に当事国の国家元首に国連軍の作戦行動の許可を取る必要があり、それがスムーズに行われる為の法的ルートが確保されている。
ただしこの法的ルートの設置を拒絶する国もあり、その国に対しては怪獣対処が遅れる場合がある。
また、全国家に国連軍戦力を配備するのは明らかに無理があり、国連軍(特に陸軍)が怪獣出現地に越境して進軍する必要性がある為、通過国への連絡も必須である。これをスムーズにするために『怪獣出現に際する国連軍の行動を円滑にする為の合意』が国連にて採択されているが、これまた拒絶する国家が少なからずある為、航空兵力の充実に力が入れられている。
●国連艦隊
国連海軍が保有する艦隊で、主に太平洋方面艦隊、インド洋方面艦隊、大西洋方面艦隊の3つが存在する。
空母を旗艦としており、怪獣出現地がいかなる場所であろうと安定した対処戦力を運搬する事が可能。上陸用強襲艦ないし大型輸送艦も随伴しており、地上戦力を洋上から派遣する事も可能。
●AOM-46クラッシャー
Anti-Object-Missileの略称で、怪獣の強靭な皮膚を貫通、内部から破砕する目的で開発された強力な対怪獣誘導弾。
高性能でファイヤアンドフォゲットシステムが搭載されているがその分大変高価となっており、数が少ない為、各国に運搬できるよう空母艦載機の搭載兵装として国連艦隊に全発が託されている模様。
弾頭には特殊火薬SP-03が仕込まれている。
●SP-07
対バラン戦で運用された試製特殊火薬を実用化したもの。これまた高価であり、量産には向いていない為、現在ではAOM-46弾頭用として運用されている。
●HEAM
High-Explosive-Anti-Monsterの略称で、和名は対獣榴弾。弾頭には強力な燃焼力をもたらす薬品が内蔵されており、英軍が過去に開発した粘着榴弾の技術を使って目標の皮膚に粘着、燃焼薬品を一点に集中させるように設計されている。
●F-16
アメリカが開発した「史上最強の軽戦闘機」。コストパフォーマンスと性能の両方に優れており、国連軍の標準的な戦闘機として採用された。
ただし全軍がF-16保有というわけではなく、当事国の航空戦力を利用する事で軍事予算を浮かせるよう図られているようだ。
日本にも配備されている。
●三菱F-1
航空自衛隊が開発した戦闘攻撃機。退役後に国連空軍が中古品として買い取り、主に3つの地域にF-16と共に分割配備した。
航続距離が短いのが難点だが、局地戦闘機として運用されている模様で、その分航空兵装を多く搭載できる。
退役装備なので予備部品が不足しつつあり、いずれは国連空軍からも退役する運命にある。
●AH-1
国連陸軍の標準装備として採用された対戦車ヘリコプター。日本では陸自から退役したAH-1Sが配備されている。
●レオパルト1
西ドイツが開発した主力戦車で、国連陸軍の標準装備の1つとして採用された。日本にも配備されている模様。
●F/A-18ホーネット(レガシー)
国連海軍が艦載機として採用している艦上機の1つ。米空母の他、沿岸航空隊にも配備されている。
●US(多用途潜航艇)-13シードラゴン
US-13シードラゴンは国連海軍が運用する潜航艇である。2基のジェット推進機構で海中を高速で移動し、7000m以上の深海まで潜る耐久力を有する。
各種センサー、ソナーを始めとして、二基のマニピュレーターを搭載し、小型魚雷や爆雷、独立センサー等を格納できるマルチベイを機体下部に設けている。
やはり高価な為、各海域に運搬できるように国連海軍の各艦隊に所属する通信母艦のウェルデッキに搭載されている。これら通信母艦は情報収集を主任務とする為、必要とあらば単独行動を取る事も許可されている。