生姜の保存方法

生姜の保存方法

しょうがの収穫期は10~11月です。しょうがを作っているところでは保存にちょうどいい14℃の適温に保つため、土の中に埋めて、藁で覆うなどして貯蔵しています。これを応用して自宅でも土の中に埋めておくという方法もあります。

しかし、家庭では少量のしょうがですし、面倒なのでこの方法はあまりおすすめはできません。しょうがの保存に適する温度だけは覚えておいてください。

それでは、続いていくつか保存方法をご紹介しましょう。

1. 冷凍にする場合は、形態別にして小分けにします

(1) しょうがの皮のみを冷凍にします。

まず、しょうがをよく洗います。皮のところが一番香りやからみ成分があるので捨てません。そぎとり、皮だけを冷凍にして鶏を蒸す時などに使います。

(2) すりおろし、薄切りの2種類にして冷凍します。

しょうがはすりおろして使うことが多いので、すりおろしてから冷凍がいちばんベターです。すりおろしたしょうがをラップに薄くのばし、竹串で1回分になるように溝をつけて冷凍にします。

次に、2mmの薄切りにしておきます。薄切りのままか、千切りにして煮魚にも使えます。みじん切りにするのもこの薄切りだとすぐできます。

なお、丸ごと冷凍してしまうと、しょうがをすりおろす時に結構力がいり、大変ですからやめておきます。

ラップにくるんでから(1)(2)のしょうがをまとめて密封できる袋などに入れて冷凍にしましょう。しかし冷凍したしょうがは、やや風味が落ちます。

2. 湿らせたクッキングペーパーに包んでおきます

しょうががしなびてしまうということは乾燥するからです。そのため、湿らせたクッキングペーパーに包み常温(15℃くらい)においておきます。紙が乾いたら、また湿らせます。冷凍保存するのとしょうがのからみ成分は変わりありません。冷凍保存では香りは落ちますが、この保存方法なら大丈夫です。

しかし、今の住宅事情では、14℃の室温に置いておくのはむずかしいので冷蔵庫の野菜室に入れておきますが、結構しなびないですよ。

3. 焼酎に漬け込んでおきます

しょうがは、焼酎につけておくと日持ちがします。しょうがを水洗いしてきたないところだけ包丁でこそげとり、水分をふきとります。やや小さめの丸ごとにします。

これをガラス瓶に入れて梅酒を作る時に使う焼酎(35度以上のもの)を注ぎます。常温保存でも大丈夫です。私は4~5かけのしょうがをジャムなどの入っていた小瓶に入れ、焼酎を注ぎ冷蔵庫に入れておきます。

水気をふきとりすりおろして使いますが、しょうがの香りは失われずに、それでいて焼酎くささはありません。また、そのあとの焼酎も魚を煮る時に使ったり、しょうが酒として湯で割って、甘みにはちみつなど加えれば風邪薬にもなります。

このようにいくつかのしょうがの保存方法がありますが、併用なさるといいと思います。私は買ったらすぐ、1~3の方法で保存してしまいます。急ぐ時や中華や煮込むものには冷凍を使い、香りを大事にするものは2か3のしょうがを使います。

もう、しょうがをしなびて捨てる、ということはなくなると思います。また、にんにくも同じように、保存しておくことができます。ぜひ、すぐにでもお試しください。
最終更新:2015年01月18日 18:52