恐怖の居残り早押しクイズ

番組初期後半~中期の番組メインのクイズスタイル。このスタイルが登場する前に「タレント早押しクイズ」「マジカルスキャナ」は、正解者が1人出たら終了の一般的な早押しクイズの形をとっていた。一方、この恐怖の居残り早押しクイズは、1つの問題に対し、パネラー全員が正解するか出題VTRが終了するまで終わらない。

解答は司会者にしか答えている時の声が聞こえない耳打ち形式ではなく、スタジオ観覧席・正解者・そして視聴者にもわかるようにはっきりと声に出して答えさせる。そのかわりにクイズ開始前にヘッドホンをつけさせ、そこから大音量の音楽を流して他の人の声を聞こえないようにしたり、正解するまでオリに囲まれ出られないようにするなど、「パネラーが孤立された状態」をよりわかりやすく見せる独特な演出を用いていた。

従来の早押しクイズでは正解者が得点を独り占め、残りのパネラーは無得点になるため、書き問題スタイルの「マジカル君からの問題」のような1問で複数のパネラーに得点の変化が出ることがなく1000点突破がより難しい状態になっていたが、1問で多くのパネラーに何かしらの得点の変化が起きるこの居残り早押しクイズの形式になったことで解消された。

 

クイズの流れ

  1. パネラーは全員起立し、ヘッドホンを装着する。
  2. 問題はVTRを使って出題される。
    頭脳指数200(または100)からスタートし、VTRが進むにつれて10ずつ下がり、最後はマイナス50まで。
  3. 答えがわかったら早押しボタンを押し、自分の席のランプがついて解答権を得たら声に出して解答。
    ※出題VTRは誰かが早押しボタンを押すとストップし、解答権を得たパネラーが解答中はその映像を見ることはできない。
     また、早押しボタンはVTRが流れている間でないと反応しないようになっている。
    ヘッドホンには大音量の音楽が流れており、解答中は他のパネラーにその声は聞こえない。ただし、司会者の声だけは聞こえる。
  4. 正解するとVTRがストップした時点の頭脳指数が得点になり、ヘッドホンを外して着席できる。お手つきの場合のペナルティはない。
    ※VTRがストップした時点の頭脳指数が0の場合は得点の増減はなし、マイナスの場合は減点される。
  5. パネラーが全員正解するか、出題VTRの映像が終わった時点でクイズ終了となる。

 

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【魅力POINT】熟考型からひらめきスピード勝負型へ。

同じ「頭の柔軟さ」を競う形でも、これまでのメインだった、ある程度時間をかけてじっくりと考え、より多くの答えを生み出す”発想力の豊かさ”を重視した「マジカル君からの問題」とは対照的に、用意された1つの正解をできるだけスピーディーに導き出す、”頭の回転の速さ”を重視したクイズを中心とした構成に徐々に番組は変化していく。解答方式も、番組開始当初の全問筆答形式からこの居残り早押しの人気によりコーナー全問口答となったことで番組のテンポもより良くなっていった。

通常の早押しクイズが番組に登場して以降、頭脳指数の「難易度」の意味合いも、「難しい問題ほど指数が高い」といった問題そのもの自体を解く難しさを意味するものではなく、「早く答えがわかるほど指数が高い」といった、手がかりの数や考える時間の長さによる正解を導き出す難しさという意味で使われることが多くなった。

 

【魅力POINT】早押しクイズでパネラー全員から正解を引き出させる。

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【魅力POINT】パネラーvs視聴者の戦いが激化!

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このスタイルのクイズ

早押しマジカルスキャナ

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タレント早押しクイズ

毎回1人(1組)のタレントがVTR内で出題する「なぞなぞ」の答えを当てるクイズ。

 

 

早押し回転ワードクイズ(1992年4月11日放送~1993年7月10日放送)

バラバラに回転しているプレートの裏に書かれた文字を、1番のプレートから番号順に読むとできる文章を当てる。

 

 

マジカルフレーズ 2つの意味(1992年11月7日放送~1994年5月26日放送)

異なる2つの場面に共通する隠されたセリフの中に入る、それぞれの場面で意味はまったく違うのに、かなにすると同じフレーズの言葉を当てるクイズ。

 

 

マジカルコイン いち文字クイズ(1993年1月2日放送~1993年11月13日放送)

コインに書かれたそのものの頭文字と位置・大きさから何を表しているのかを当てるクイズ。

タイトルの「いち文字クイズ」の「いち」とは、「頭文字“1文字”」の「1」と場所の「位置」の2つの意味をかけたもの。

(例)

(第64回・1993年1月9日放送より)

答え 
【お】=親指 【ひ】=人差し指 【な】=中指 【く】=薬指 【こ】=小指

 

 

シャッフルクイズ(1993年2月6日放送~1995年3月16日放送)

問題文の文字をカナにして並べ替えるとできる、別の意味の言葉を当てるクイズ。

(例)
  人 名 で す  
  安いわ、絵と額
(第76回・1993年5月15日放送より) 

答え 徳川家康 ヤスイワエトガクトクガワイエヤス

 

 

ダブルシャッフルクイズ

問題文の文字をカナにして並べ替えると2つできる、別の意味の言葉を当てるクイズ。

(例)
 動物と果物です 
  ミシン、買う
答え 牛・みかん ミシンカウウシミカン

 

 

なかまでシリトリ(1993年7月3日放送~1993年12月25日放送)

同じ仲間の言葉で、1番目の言葉で始まり4番目の言葉で終わるシリトリになるように、四角のマスの文字数をヒントに2番目と3番目の言葉を当てるクイズ。

(例)
 白いものシリトリ 
①サトウ
■■■    
⇒「ウ」で始まる3文字の白いもの
■■■■■■ ⇒「ウ」で終わる6文字の白いもの
④ウドン
答え ②ウサギ ③ギュウニュウ(牛乳) 

タイトルの「なかまで」とは、同じ「仲間で」、四角の「中まで」シリトリを完成させるという2つの意味をかけたもの。

 

 

穴うめワードクイズ

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どの人本物?(1993年10月9日放送)

1番~6番の6つの絵のうち、本物の絵と同じ人の絵は何番か当てるクイズ。

 

 

立体文字クイズ(1993年10月9日放送~1994年9月1日放送)

画面に映し出された巨大な立体になった文字が何という文字かを当てるクイズ。

 

 

マジカルペイント いち文字クイズ

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マジカルズーム 穴うめワード

正解に向かってズームイン・ズームアウトしていく映像をヒントに、12文字のプレートのうち、で隠されている文字を推理して文章を当てるクイズ。

 

 

マジカルアナライザー(1994年4月7日放送~1994年10月13日放送)

「早押しマジカルスキャナ」の進化版。従来のCTスキャナ・サーモグラフィ・ファイバースコープ・顕微鏡カメラ・3Dデジタイザーのデータに、物体から出る音を測定する「オシロスコープ」と、物体の重量のデータが加わり、それらをヒントに分析した物体は何かを当てるクイズ。

 

 

シルエットパズル(1994年4月7日放送~1994年10月13日放送)

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ピラミッドヒントクイズ(1994年6月2日放送~1995年1月12日放送)

ピラミッド状になった3つの言葉から連想するものをヒントに、頂上の「答」の部分に入る言葉を当てるクイズ。

 

 

新・立体文字クイズ(1994年9月8日放送~1995年1月12日放送)

高速回転している立体文字が何という文字か当てるクイズ。

 

 

マジカル3コマフレーズ(1994年10月13日放送~1995年1月12日放送)

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最終更新:2017年04月27日 19:53