ソードマン♀(頭巾)

16歳(SQ4)→18歳(セカダン)。フルネームはアニー・リデル。
赤ん坊であった頃、ゆりかごに入れられグリムワルド領に属する河の岸辺へ流れ着いたところをレイラとその母に発見され拾われる。当時子宝に恵まれなかった侍女長夫婦に義理の娘として迎えられ、やがて成長すると、母と同じく屋敷住み込みの侍女としてグリムワルド家に仕えるようになり、父からはその合間に剣技を教わる日々を送っていた。
拾われた時には既に頭巾を身に着けていたといい、以来それと同じ配色になるように何度も新しく作り直してもらうほどのお気に入り。

人懐っこい性質でお調子者のおてんば娘。あまり人に対して壁を作らない方で、タルシスにおいてもアスラーガにおいても現地の人々とすぐに打ち解けることができた。
父とレイラ仕込みのその勇気で、剣を片手に勢いよく敵陣へ突撃する姿はまさにガンベレットの斬り込み隊長であった。戦闘で息が合ったダンサーのイリアとは程なくしてプライベートでも仲良くなり、「イリア姉」と呼び慕うようになる。
タルシスでは巫女シウアンと交流を深める一方で、当初のうち露骨にこちらへ敵意を向けていたウーファンについてはあまりよい印象を持てていなかった様子。しかしそのウーファンに対しても「私は巫女様が好きだから独り占めしたいって、素直に言えばいいのに」となかなか核心を突くような見解を述べたことがある。のちにウーファンから助けを求められた際には素直に考えを改め、力を貸す意向を示した。

レイラとは互いに主従を越えた姉妹のような間柄で、どこまでも彼女を慕い、その恋路を知ってはしゃぎながらも懸命にその背中を押した。
タルシスでの最終決戦ではシウアンを救いたいとの思いもまた強かったために、ついにタルシスでは最終決戦にまで共に赴くことになる。

実はディアンとは生き別れにして腹違いの兄妹であり、出生時の名前はアミッドという。アニーが産まれた際にお家騒動へ発展し、産みの母が泣く泣く河へ流したという経緯があった。おくるみにはその母によって「Amid」と名前が刺繍されていたが、慌てていたために程なくしてほつれてしまい「Annie」と読めなくもない状態になっており、それを彼女の名だと思った屋敷の人々に「アニー」と呼ばれるようになる。
もちろん人づてに聞かされていた以前の事情についてアニーは知る由もなかったが、あの頃と同じ色の頭巾をかぶり、自分と似たルーンの素質を持つ彼女を見たディアンから実妹と確信を持たれる(ちなみに瞳と髪の色も同じである)。
タルシスの迷宮踏破後にディアンからその事実をカミングアウトされて少なからず驚くも、すでに「仲間」として「一人の仲の良いお兄さん」として思い出を積み重ねた相手である彼に対しもはや拒絶をすることはなく、その事実を受け入れて自ら「妹」を名乗り、とうとう彼のことを「お兄ちゃん」と呼ぶようになった。

名前の「アニー」はかつて筆者の一次創作に登場していた少女剣士の名が「アン」であったこと、及びSQ4とこの「頭巾ちゃん」の魅力を教えてくれたえいなさんの名前をローマ字で後ろから書くと「anie」⇒アニー、と読めることから。
また姓の「リデル」は、えいなさんのギルド「レーヴァテイン」における頭巾ソド子の名前が「エル」であったことにちなみ、「L」から始まるものをと探したもの。児童小説「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の主人公アリスのモデルとされる女性もまた「リデル(Liddell)」の姓を持つという。
出生時の名前「アミッド」はケルト神話における治療の神ディアン・ケヒトの娘、アミッドに因む。

最終更新:2016年09月09日 13:31
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