ハーバリスト(眼鏡アナザーカラー)

◆目次
プロフィール
経歴
ギルド参加の経緯
人物
作中での行動・活躍
人間関係
名前の由来・元ネタ等

◆プロフィール
種族:ブラニー
二つ名:花びらの詩(うた)(慈悲深き薬草師)
ボイス:27(素直:CV日高里菜氏)
12歳、女性。濃いオレンジ色の髪、黄緑色の瞳をしている。かぼちゃのような大きな帽子と丸眼鏡がチャームポイント。

◆経歴
自然豊かな里村で生まれ育つ。幼い頃から草木や動物に慣れ親しみ、同時に「これは何という花だろう?」などと疑問を抱いては両親に尋ねたり、本で調べたりするような好奇心旺盛な子だった。その興味が高じて本気で薬草学に取り組むようになり、村の寺子屋で勤勉に励む日々を送る。

彼女の村には、子供が一定の年齢に達すると独り立ちして旅に出るという掟があり(旅に出た後は経験を積んで村へ戻るも、別の地を終の棲家とするも、旅をし続けるも自由である)、キャロもまた例外に漏れず旅立ちの時を迎えることになる。
折しもその頃はアイオリスの世界樹解禁のお触れが広まっており、立派な薬師となるための経験を積むため、また世界樹に生息する動植物への飽くなき好奇心のため、彼女はまずアイオリスの都を目指すことを決めた。
ちなみに、既に村を出ている兄が二人いる。

◆ギルド参加の経緯
実は都に到着したイレーヌミレイユが、一番最初にキルガントのメンバーとして勧誘した人物。冒険に出かけるならとにかく回復や治療行為が得意な人材が外せないと考えたイレーヌは、まずは真っ先にハーバリストを探そうと決めていた。
そんな二人とキャロが接触したきっかけは、わずかに先んじて到着したキャロが酒場のクエストボードに貼り付けていた以下の文書である。
“ハーバリストです。やとってください。ジェネッタさんの宿にいます。まずはフロントまで”
明らかに子どもの字で書いてあるために誰にも相手にされなかった……のかどうかは定かではないが、ともかくそれまでに実際に宿へ尋ねてくる者はなかったので、キャロは二人の訪れを非常に歓迎した。そして知識深さや薬草学への熱意、そして冒険への意気込みを見込まれ、見事キルガントの一員として採用される。
イレーヌとしても正直これは賭けだったらしいが、真偽を確かめるためにも訪れてよかったと思っていること、そして結果としてはキャロがたいへん有能な薬師であったので、大いに喜びを感じていることを述懐している。

◆人物
「私」「~さん」「~だよっ」「~なの」というように喋るキルガントの元気娘。
歳の割にしっかり者でたくましく、マイトがビビリ癖でへたれてしまった時には率先して励ましている。また戦闘中も、チェイスハーブによる先手に余念がない。
動植物についてはただ無闇に可愛がるのではなく、その生態系や自然のあるべき姿などについてはきちんと教育を受けた上で理解している。彼女の会得している飼育術も、間違いなく幼い頃からの学習の賜物であろう。また、動物にはよく懐かれる天性の素質のようなものを持ち合わせる。

キルガントの冒険者名簿に載っている鷹「ピエール」は、実は一人旅時代のキャロの相棒。厳密に言えば、故郷にいた頃に村ぐるみで飼われていたオスの鷹である。
雛の頃に巣から落ちてケガをしているところをキャロが発見したのが発端であったが、発見時の状態で既に「もはやこの個体は野生に還れない」と判断した村の組合によりその処遇が決定されたという。村人皆によく懐き、空高くのびのびと飛び回り、時々“お土産”を持ち帰ってくる彼は村のマスコットとして深く愛された。
独り立ちという名目である以上、当初キャロはその旅にピエールを連れていくつもりはなかった。しかし、出立の日にピエールが彼女の頭上をぐるぐると回るように飛んでいつまでも離れようとしなかったため、村長の特別権限により、「彼の気持ちを汲んで」その同行を許される。
とはいえ、キャロはピエールと仲良しではあるものの、あくまで戦闘中に鷹を使役する術を持っているわけではなかった。アイオリス到着後も、ハウンドに転職する心づもりはなかったため、程なくしてピエールはジェネッタの宿へ預けられて飼育されることになる。ジェネッタにもちゃんと懐いているようで、現在も「時々どこかへ飛んでいってはお土産を持って帰ってくる」癖は健在である模様。

◆作中での行動・活躍
冒険を始めた当初はまだ兄らのことが恋しかったのか、ギルドのメンバーを「○○お兄ちゃん」「○○お姉ちゃん」と呼び、甘えん坊な一面を見え隠れさせていた(ちなみにグレゴリオのことは“おじいちゃん!”と呼び、非番時にはよく『たかいたかい』してもらっていた)。
しかし二つ名修得を機にそれをやめ、きちんと「さん」「くん」付けで相手を呼ぶようになり、自ら精神的自立を目指す。キルガント一同は今までのように呼んでもらえなくなることに一抹の寂しさを感じつつも、皆で彼女の成長を喜び、それを受け入れた。

動植物への愛はギルド内随一であるとともに、周知の事実である。暴れモグラの群れを退治するクエストの際には、マイトとカザンから「こいつは今回の任務には向いていないのではないか」と誤った心配をされてしまうが、自身の至極真っ当かつ熱い持論展開によって二人を圧倒し、彼らから見直されることとなった。また、対象が人間であっても、獣であっても「相手を思いやる姿勢」は一貫して変わらない。傷ついたオオカミを発見した際には臆することなく近づいて状態を観察し、そのオオカミを追ってほしいというクエストのそもそもの真相を暴くことに一役買っている。

樹海でネクロマンサーのリリと初体面を果たした際は「自分と同じぐらいの年の女の子が立派に冒険者をやっている」ことに安心し、また勇気づけられたといい、以来彼女に強く心を寄せるようになる。
やがてその相棒であるソロルも含めて樹海での遭遇を楽しみにするようになるが、第三層の探索を開始した時から状況が一変。二人が大がかりな探し物をしていることを知り、仲間に「リリとソロルにとって大事なものとはいったい何なのだろう」「何度か話しただけで、本当は二人のことを何も知らないのに、自分は勝手に仲良しになったつもりになっていたんだ」と涙をこぼしながら語り、少なからずショックを受け落ち込んでしまう。
しかし、事前にレムスから「二人と話をしてやってくれないか」と頼みを受けていたこともあり、イレーヌに「今度こそちゃんと話をするために、自分達の方から会いに行こう」と強い励ましを受け、改めて二人組への接触を決意。二人との対話を通じて、リリの抱えていた重大な使命と真実に直面することになる。そして迷惑をかけること、他人を巻き込むことを過剰に恐れていたリリに対し一喝。自ら望んでその使命の敢行を手伝い、力を貸すことを申し出た。
最終的にはその元凶たるアンデッドキングとの戦いへリリと共に臨み、見事勝利をおさめる。そして彼女の悲願が果たされ、使命から解放された瞬間を見届けるまでに至った。なお、この時に感極まって泣き出してしまった彼女の頭を「よしよし」してあげている。

◆人間関係
イレーヌ:ギルドリーダー。最初の頃は「イレーヌお姉ちゃん」と呼んでいたが、二つ名修得を機に「イレーヌさん」に。しかし彼女から妹のように注がれる愛情、キャロが姉のように彼女に懐き信頼しあう関係は決して変わっていない。
コーデリウス:直接ではないが、勤勉な努力家であること、心優しさを「美しい」と高く評価されている。また、「じきに立派なレディになるだろう」とも語っていた。
ティアナ:第三階層における一連の流れの中で、思わず涙をこぼした時には、彼女が抱きしめて頭をなでてくれた。キャロもまた、彼女の腕の中で安心して涙を流している。
ファナ:「にんじん娘」と呼ばれて可愛がられている。アンデッドキング戦で共に戦ってくれた心強いおねえさん。

リリ:冒険において心を寄せる存在であり、冒険者としての憧れの存在であり、大事な友達。

リーネル:きづちさんちのギルド「槌より出し冒険団」のハーバリストの少女。樹海では何度か遭遇しており、オリーブ畑で彼女らを助けたり、お弁当を届けに行ったりもした。やはり同年代で、同じくハーバリストとしてがんばっている姿に元気をもらったという。……ちなみに声もよく似ている。

◆名前の由来・元ネタ等
名前の由来はおぎのひとし作の漫画「大道魔術師少年ピエロ」に登場する、主人公ピエロの幼い妹「キャロ」。人々の笑顔が好き、人々を笑顔にさせてくれる大道芸も大好きという台詞が印象的な少女。髪の色も単行本表紙で拝める彼女のカラーリングに寄せて決めたもの。
またその髪色から「キャロット(carrot)」=にんじんにも引っかけている。
ちなみにピエールの名も上記の同作に登場する「ピエールくん」から。もとは人間だが、わけあって魔術により人形の姿に変えられ、主人公の旅の相棒をつとめた。
二つ名はzabadakの楽曲「樹海-umi-」に登場する一節から拝借している。

最終更新:2016年09月29日 17:23
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